【12月26日(月)~】メインシナリオ
【12/29追記あり】(今は複雑な相場になっているので何を説明すれば良いか迷うところですが、とりあえず書くだけ書いてみます。今回はまとまりが悪いですが、これは私のメモ代わりという目的も含んでいますので、理解できないところは気にせず読み飛ばして下さい)
「毎日違う相場になるくらいのイメージ」「資金の流れを見ない人・わからない人は、年内はあまり手を出さない方が良い」「年末年始に落ち着いてから買うのが無難」というのがお伝えしていたことです。それでは、今の相場の何が難しいのかというと、“為替のランダム性”です。私は、基本的な方向としては「(11月と比較して)12月は円安」と言っていました。しかし、この為替が今は難解で、確かに(どちらかと言えば)円安方向に推移しながらも、日々上下して明確な方向感にはなりません。そんな中で先日の日銀の緩和修正(実質利上げ)があって円高に振れたわけですが、実際のところ、振り返って確認してみても “大きな動きはその時だけ”でした。
トレードで勝ち続けるためには、「できる限りランダム性を排除していくこと」が重要です。“相場はランダムウォークの世界”と言われますが、それでも少しでも確実性の高いトレードをするために、“ランダム要素の影響を受けないところ”を探して勝負しなければいけません。これはファンダメンタルでもテクニカルでも同様で、だからこそ“今はランダム性が高い”という意味で為替を触ることを避けていました。
もちろん、これは1週間単位の考察をしているからであって、デイトレやスキャルピングであればその限りではありません。なので指値等を入れておいても良かったのですが、そうするとFX口座もチェックするという手間が増えて意識が分散するため、この1週間は為替をほとんど見ていませんでした。そんな状況下での日銀の一件ということで、急激な円高の動きに対しては完全にノータッチでした。しかし、それでは利益を取れなかったのか?というとそうではなく、私にとっては非常にうまくいって資産を大きく増やすことができた週になりました。
今の相場に関しては、そんな“為替のランダム性”が続く一方で、「一番注目しなければいけないファクターが米国株」だと考えています。米株価指数の動きをメインで捉えながら、どのセクターから資金が抜かれ、どのセクターに向かっているのか?日本株に落とし込んで考えるわけです。米国株の動きに注意しつつも、“どこかで日本株を買いたい”ということを前回書いていました。
それでは、そんな日本株についてですが・・・いつ頃からか忘れましたが、私がずっと注目していたのが金融セクターです。特に地銀も含めた銀行株に関しては、それだけをリスト化して監視・研究してきたと以前お話しました。ここで、先日の日銀利上げの話につながるのですが、すでに皆さんもご承知の通り、この一件で急騰したのが銀行・保険株なのです。そして、実際にその時点での私のポートフォリオには銀行・保険株がしっかり組み込まれており、さらに、日銀のサプライズ発表の直後(後場寄り)には、リスト化していた地銀株を片っ端から追加買いしていきました。と同時に、不動産やハイテク・グロースを大きくショート・・・ということで、言うまでもありませんが、この一連のトレードが大成功したことになります。(※細かいことを言えば、急騰した銀行株はその日にすべて手仕舞いして、翌日には逆のトレードをし、さらに次の日には再度買い戻すなど、毎日のようにポートフォリオの入れ替えをして対応しました)
これはもちろん、あらかじめ準備していたからできたことなのですが、それでも今回の日銀発表をこのタイミングで想定していたのかというと、まったくそうではありません。
話が脱線しますが、私は、今年の前半に円安が続いて多くの人がインフレを煽っていた時に「秋には円高」と言いました。また、「日銀が利上げすれば円高になる」ということについても年始に書いていました。つまり、円安だけでなく円高になる要素はあるのだから、理屈や思い込みは排除して相場(波動)分析に集中すれば、どこまで上がって下がるのか複数シナリオを用意して想定することができます。このように、前もっていくつかの円高シナリオは考察しておきながらも、それでも正直なところ “日銀利上げは年明け以降(=来年前半)”だと考えていました。ですので、このタイミングでの日銀の動きは完全に想定外でした。
(※1つお伝えしておきますと、株価以上に「為替の予測は難しい」ということを知っておいて下さい。どんな金融のプロであっても“一番難しいのが為替の長期予測”ですので、どんな予測も全部サイコロ程度で考えておいた方が良いです。無責任に言うだけなら自由ですが、本気で予測を当てるのは簡単ではありません。いくつも仮説シナリオを用意し、日々の波動のカウントを何度も何度も繰り返した結果、直前になってようやく確度を高めることができるだけなのです。(=マーケット分析しなければいけないということ) ちなみに、日銀の利上げは今回始まったばかりで、まだまだ利上げの余地は残っています。本当のインフレになるのはその後の話です)
話を戻しますが、このタイミングでの円高シナリオは想定外でしたので、今回は為替では利益を取っていません。しかし、確かな事実として、事前にマーケットを見て気づいていたのが、“最近の出来高の1位がUFJ銀行になっていたこと”です。これは明らかな金融セクターへの資金流入です。これで私は、(日によっても異なりますが)「銀行・保険株買い、不動産・ハイテク売り」というポートフォリオになっていた日が多かった気がします。(それ以外には防衛や電力を買う場面もありました) また、おそらく年金絡みと思われるプットオプションも見かけたことで、予測困難な相場でありながらも比較的確度の高い資金の動きを考慮したポートフォリオを組み、今回の急落には事前に対応できたことになります。説明が長くて伝わりにくいかもしれませんが、これで先週の下落局面では大きな利益になったということです。
(※ちなみに、今回損失を出した方へのアドバイスです。以前も書いたことがありますが、私は損切りは何も考えず機械的に行います。そのコツとしては、“損益を見ない”というのがおすすめの方法です。というのも、損益を見て意識するから、ロスカットを躊躇する感情が生じます。また、もし本当に損切りできないくらいの大損失になっているとすれば、それは最初からロットが大きすぎるのです。必ず無理のないロットで始めて「上がるなら買う、下がるなら売る」だけを徹底するようにしましょう。そうすれば、トレードの損益がどうなるのかは、実際には“結果論”でしかありません。私も正直、1つ1つのトレードで利益になったかどうかは把握していません。逆に動けば何も考えずにすぐカットするため、そもそも“含み損を抱える”という概念もありません。ただ、カットは機械的に何も考えない代わりに、エントリーはその何倍も慎重です。最初に小さく打診インした後、“これは確実”と思えなければ本エントリーはしません。つまり、十分によく考えて行うべきはエントリーなのです。投資で失敗する人は、それが逆になっています。「慎重にエントリーして、躊躇なくカット」するようになりましょう。まずは、それができるような小さいロットから始めて下さい。詳細はマニュアルにもまとめています)
前々から繰り返していますが、今の相場は単純に上・下と言い切ることができません。セクターによって異なり、日によっても変わります。だから基本は「年内はあまり手を出さない方が良い」「年末年始に落ち着いてから買うのが無難」というのが大前提です。
・・・そんな相場に手出しする人はほとんどいないかもしれませんが、ここから一応、私の投資戦略を書いていくことにします。(※ここまでの振り返り解説が非常に長くなってしまいました)
先に現状から言いますと、先週は全体的にショートがメインだったのですが、金曜引けでロングを増やしています。(銀行・海運・資源など) ナイトからは日経先物もロングし、それ以外には原油もロングしています。が、これらは“週またぎ限定”のポジションのつもりです。その理由を説明するのは難しいのですが、簡単に言えば“想定の下限に達した”と判断したので一時的に入ったという感じです。しかしながら、週明けにはすぐにロングは撤退して下目線に切り替えるつもりです。年末ということもあって今週も引き続き難しい地合いになると考えており(※手口を見ても簡単ではありません)、一時的に上がる場面があっても、やはり全体的には下だと見ています。その理由は、先ほど“今一番のファクター”と言っていた米国株の動きです。その米国株リスクが最大限に高まるのがこの年末だと考えているからです。もし今週(※年内)のトレードで狙うとすれば、米国株指数(ナスダック)やビットコインのショートでしょうか。(日本株はセクター次第ではロング) 週明けの動きを見て、早速 月曜から入るかもしれません。
さて、夏頃からこのnoteの毎週更新を続けてきて、気がつけばクリスマスで年の瀬がやってきたという感じです。メルマガの方でも「年末年始が買い場」「年明けからの上昇想定」と言いましたが、年末に米国株が落ち着けば(下がれば) 年明けからは上昇すると考えています。
それでは、今週が大納会で次回の更新は年明けになります。更新日がいつになるかわかりませんが、とりあえず年始に2023年相場を考えてメルマガ配信すると思いますので、興味のある方は登録しておいて下さい。
それでは、皆様、いつもお読み頂いてありがとうございます。良い年をお迎え下さい。
【12/26追記】26日(月)の相場を終えて、取り急ぎ追記しておきます。若干の想定のずれが出てきています。年内の下落リスクが大したことがない代わりに、”年始の上昇も思ったより続かない可能性” が高まりました。「年始からの上昇」と「1月後半からの下落」だと、後者の方が期待値が高くなってきています。つまり、徐々に弱くなってきているということです。詳しくは年始の相場を見てからの判断になります。ビットコインは、もう少し上がればショートしたいです。
【12/29追記】(※二転三転したりポジションを変更したので、ここに記載していた文章は変更・削除しました) 円安銘柄買い・テック売りと書いていたのですが、一旦手仕舞い。ナスダックとビットコインのショートは入っています。(年明けに手仕舞いします) 日によってリスクが上がったり下がったり、入れ替わりが忙しい相場です。昨日までリスクオフだったのが、今日を終えてややリスクオンになりました。(→実際にナイトで上がっています) ただ、リスクが高いのは“年始の米国市場”だと思っているので、無難に年明けの「日本市場が始まってから買い」が良いと思います。
【12月19日(月)~】メインシナリオ
前回は「一定の方向感が出るまで手出し無用の相場」「上下の変動には付き合わず、確実に下抜けしたタイミングで大きくショート」と言ってましたが、基本的にはこれで正解だったのではないでしょうか?
ただ・・・結果的にはそれが正解で良いのですが、細かいことを言えば、CPI・FOMCで大きく上下したことで想定シナリオがその都度変更となり、考察する側としては毎日忙しい相場でした。(※あれだけ動けば、さすがにその先にも影響してきます)
この毎週更新のnoteでは1週間先までのシナリオを考えて書いているわけですが、先週は、週明けの“月曜朝”の段階で早速変更があったのです。そのため、実はこのような追記を書いていました→
【追記】月曜朝の時点で、取り急ぎ追記しておきます。いくつか変更があり、今週はそこまで相場は崩れない気がします。FOMCも無難に過ぎて上昇する可能性の方が高いかもしれません。ただ、来週から崩れるシナリオがあり得ます。「今週はロングを持って、金曜引けでショート目線」というのが現時点では一番のメインシナリオです。
・・・と追記したのですが、その後に考え直したので数時間で取り消しました。というのも、ここからはとにかく「上下する」というのが私の中での結論になったことで、この追記内容のままでは誤解を生む可能性があったからです。ここで正しく言い直すとすれば、上や下という方向を言い切ることはできず、「大局としては下方向の中での短期的な急騰」というのが、(月曜朝の段階における)先週1週間の正しい見通しになりました。
私は、日々トレードする上で “明日の相場”を意識して考えるようにしています。明日上がるのであれば今日買うし、明日下がるのであれば今日手仕舞いしたりショートします。このように “明日の相場”のことならある程度精度高く予測することができるのですが、それでは、例えば月曜の時点で16日(金)の相場を正しく予測できるか?というと、それはできませんでした。仮に“16日(金)の相場”を予測するにしても、1週間前の時点、月曜朝の時点、水曜や木曜の時点では、すべて異なった予測内容になったかもしれません。それくらい指標ごとに動く忙しい相場なので、やはり最初から言っていた「上下の変動には付き合わず、確実に下抜けしたタイミングで大きくショート」という考え方で戦略的には間違いありませんでした。私自身は、それでも“明日の相場”を考えながら短期売買で取っていきましたが、大半の人にとっては「一定の方向感が出るまで手出し無用の相場」という、当初のアドバイス通りで良かったでしょう。(→だから追記は削除しました)
さて、「一番狙っているのが米国株指数の下抜け」と書いていたように、まさにそのメインシナリオが的中したわけです。しかし、実はそのシナリオ自体も前回(1週間前)の時点とは少しずつズレが生じたために、微修正が必要になっています。実際のところ、この「米国株指数の下抜け」は何週間も前から想定していた大きな想定シナリオではあります。しかしながら、ここまでの度重なるボラが激しい動きによって、想定する軌道が変化してきたのです。そのため、現時点での私の考察では、果たして “そこまで一方的な下落相場になるのか?”と疑問を感じ始めています。というのも、大口の手口的にはまだ上目線が残っているからです。この事実が、ここから強気のショートを追加して良いかどうかの判断を難しくしています。あと1日、週明けからの動きを見ればもう少し確度を上げられるのですが、この週末の時点では「(今週は)一度上がってから下がる?」というのが一番可能性が高い気がします。今は、金利も為替も日々変動しそうで、“毎日違う相場になる”というくらいのイメージを持っています。資金の流れを見ない人・わからない人は、年内はあまり手を出さない方が良いかもしれません。以前から繰り返しているように、“年末年始に落ち着いてから買う”のが無難だと思います。
まとまりの悪い振り返りとなってしまいましたので、参考までに私がどんなトレードをしていたのか報告しておきますと、1週間のトータルで考えれば “実際にはロング中心だった”ということになります。(先物もロングで入っていました) そして、下がる局面は事前にわかったので、そこだけはショートメインにして、今もそんな感じで週をまたいでいます。(=ショートが多い中でも、一部の銀行・資源株、海運や重工などをロング)
特に日経先物で “金曜ナイトの終値が27500円を割った”というのは非常に大きな意味があり、それが今後の下落トレンドを示唆しているということが、わかる人にはわかると思います。ですが、それでも私はそんな単純にわかりやすく動くとは思えず、「週明けは一時的にリバウンド想定で、そこで売り手のロスカットを誘ってから週後半にまた下がる」というような見立てを考えています。(※買い目線の大口が、少しでも利益確保しようとするため)
そんな動きの中であえて今週注目するとすればビットコインで、ここから一旦上がってから下がるような想定でいます。しかし、それがどのように株と相関するのかは実際に見なければわかりません。(※状況次第ではビットコインの短期ロング・ショートを狙うかもしれません)
それ以外に関しては方向が難しく、まだ乱高下が続くような気がします。そのため、先ほど書いたように「一方的な下落相場になるのか疑問を感じる」ということです。今、一般的なアドバイスをするとすれば、わざわざ難しい相場に参加する必要性もないわけなので “無理せずにポジション縮小しておいて年明けに期待する”というのが一番適切な投資戦略だと思います。
日々、様々な指標発表などがありますが、それらは大抵の場合 一時的なノイズなので翻弄されてはいけません。(※突発的なニュースも同様) それよりも、相場は大局で見なければいけません。そんな大局の部分に関しては、(FOMCを通過した後も)前回書いた内容と大きな変更はありません。「米国↓日本↑」の傾向にもなると思っていますので、私個人としては、全体的な下げ局面の中でも “日本株買い”は引き続き考えるつもりです。(※イメージ的には「米国株は下、日本株はレンジ」なので、相対的に日本株優位ということです)
(・・・そう言えば、書き忘れていたことですが、ドル円135円あたりで日本円をドルに両替しています。これは別に長期の円安を考えているわけではないのですが(むしろ円高想定)、今後の米国株購入の資金にするためです。米国株に関しては、今は個別株はあまり考えていないのですが、ETFの選択肢が豊富なのでそのあたりをいずれ検討したいです。例えば新興国への投資や配当を狙いたい場合に、日本市場よりも有利な投資ができると考えています。VYMなど)
【12月12日(月)~】メインシナリオ
前回は「今週はまだ上げ下げする展開を想定して、金曜引けでショートメインのポジションにする予定」と書いていました。
それでは、そんな先週の振り返りですが、やはり“相場の転換点”らしく上げ下げ激しい相場でした。私自身は当初は“徐々にショートを増やしていく”という考えで、このように書いていました→「どれくらいショートするかはその時の大口の手口で判断します。もしショートがリスクに思えばポジション縮小だけにしておきますが、少なくともロングは減らします」
それでは実際どうだったのかというと、大口の手口を見る限りでは、“下よりは上で考えている?”ということがわかりました。SQ前の動きが不自然だったので少し迷いましたが、メジャーSQ(とその直後)は上がる可能性が高いと判断し、PPIで下がった時に日経先物ではロングを入れました。その状態で金曜の相場に臨んだところ、ナイトも含めると想定通りに大幅上昇。ただ、あくまで上目線はその週までで、翌週からは下目線だったこともあり、寝る前にロングは撤退。その後、朝方にかけては下落する結果で終わったようです。
さて、一応このような流れで解説しましたが、実際はかなり難しい相場を想定していたこともあり、ポジション全体では縮小してトレードしています。あらかじめ予告していたように金曜引けでショートを多くしましたが、それ以上に“ポジション全体を縮小した”ということの方が、戦略としては大きい部分です。
実は、前回(1週間前)と今では多少シナリオに変更があります。どのような変更かというと、“非常にわかりにくくなった”ということです。私はロングでもショートでも、どちらかに明らかに優位性があるならベットしていく考えなのですが、当初の予定よりわかりにくくなったため、現時点ではそこまで大きなショートは持てず、ロングも残しています。理由としては、金曜時点の相場を見る限り、明らかにポジティブな雰囲気だったからです。基本的には、“今週からネガティブになっていく”という想定でその起点がFOMCだと考えているのですが、それもそこまで簡単な話ではなく、まだ上下する気がしています。
為替の方もなかなか難しく、何度かロングでもショートでも入ったのですが、含み益が伸びてきたと思ったら急に反対に動いて、目標値に達する前に微益や同値撤退で終わるパターンを繰り返してしまいました。通貨の強弱も複雑になっており、単純に円安・円高で考えることもできず、ゴールドやコモディティも含めて乱高下する相場が続きそうです。・・・そうなると、今は一言で言うと「一定の方向感が出るまで手出し無用の相場」ということになります。そして、そんな相場状況で一番狙っているのが、「米国株指数の下抜け」になります。上下の変動には付き合わず、確実に下抜けしたタイミングで大きくショートしたいです。
その一方で考えているのは、そろそろ“米国と日本株の相関が崩れてくるかも”と見ています。米国はリセッション懸念で景気悪化していくのですが、日本はそこまで悪くありませんので、「ダウ↓日経↑」となるシナリオも今後は考えられます。ですので、日本株に関しては完全に下目線と言うつもりもなく、買える場面では買っていくかもしれません。(※それでも市場全体としては年内は弱いと思いますが) あと、仮想通貨に関しては“相対的に強くなる可能性がある”のですが、それでも株が弱くなった時にどこまで残れるか疑問なので私は手を出しません。今は仮想通貨単体で見ても仕方なく、マーケット全体を見る必要があります。
・・・というわけで、以前からの繰り返しになりますが、ここが相場の転換点になって今週から「金利上昇&株下落」に転じるかどうかが焦点です。そして、それはFOMCを迎えなければわかりませんので(※大口もわかりませんので)、それまではポジション縮小して待つことにします。実際のところ、今の市場参加者の意見も二分されており、どちらかと言えば“ここから年末ラリーで上昇”という意見の方が多いかもしれません。それでも、私自身は買い目線になることは考えられず、仮に上昇してもその方向に積極的についていくつもりはなく、少し様子を見たいです。無理に利益を取ろうとするより、今は無難な戦略を私は選択します。
現在の私のポジションは、全体的には縮小しつつも金曜引けではショート増し。ロングは一部の銀行株や円安銘柄などで、ショートでは景気敏感株が多い感じです。(※以前も書きましたが、銀行株はすべてが同じ動きではありません。逆イールドで上がる銘柄もあるかもしれません) このロングとショートは、週明けに入れ替える可能性もあります。まだ方向感が定まらないと考えているからです。
まとめると、“結局FOMC次第”ということになり、現時点ではっきりしたことを言うことはできません。今はSQ直後で手口もわからない状況なのですが、仮にわかったとしても大口もFOMCまで動かないはずです。私たちも、10月からの上昇で十分に利益は取れたわけですし、ここは少し静観して待っても良いのではないでしょうか。入るとすれば、実際に下抜けしたのを確認してからショートというのが今の私のメイン戦略です。
【12月5日(月)~】メインシナリオ
以前より繰り返してきたように、「先週~今週が相場の転換点」と考えています。相場の転換点というのは(上げ下げが入り混じって)トレードが難しいのですが、ここで読みが当たるかどうかで勝敗を決すると言って良いポイントで、それを考察するのがトレードの楽しさでもあります。
まずは先週の振り返りですが・・・追記でも書いたように、ここで想定が外れた部分があり、先週は久しぶりに(株に関しては)マイナスで終わることになりました。というのも、当初の私のイメージでは「週明けに上がって後半下がる」だったのですが、予想に反して週明け早々から下落スタートとなり、11/30の引けでショートを増やすと、パウエル氏発言で12/1は上昇することになり、2回逆に動いたためにそのトレード分が失敗となりました。ただ、株の動きが逆だったとは言え、基本的に金利下落を想定している銘柄選定なので指数の下げほどは大したことがなく、トータルでは微損程度です。(=ロングだけでなくショートも入れていることもあり。また、翌日には全戻しで下落したわけなので、見立て自体は間違っていませんでした)今は、ダウ指数をロングしながら日本株はそれなりにショートも増やして終えている感じです。
先物CFDも含めて日ごとに細かいトレードはしていましたが、先週、株以外で大きくトレードしたのはゴールドです。(※金と書くよりもゴールドと書いた方が、ドル建てであることが何となく伝わりやすい感じがするので今後そのように書くことにします。基本的に、円建てで金を買うのは有効な投資ではありません)
ここまでの私の大まかなシナリオとして、「11月は円高(金利下落)、12月で円安(金利上昇)」と繰り返してきました。先日のパウエル氏発言をきっかけとして金利下落方向に大きく動きましたが、このあたりが「金利下落のピーク」だと考えています。その下落タイミングではドル円ショートでも良かったのですが、私的に今の為替がわかりにくくなっていることもあって、それよりもわかりやすいゴールドのロングで対応しました。(※本当はドル売りの方が良かったのでしょうが、ここで嘘は書けません。ドル円は遅れて1回戻り売りを取り、雇用統計で上げた後に再度ショートしただけです。そのショートポジションはまだホールド中) ゴールドに関しては、以前1600ドル目指して下がると言い、その後は1800ドルを目指すと言った気がします。金価格が上昇に転じた時の動きを見て、すぐにその1800ドルを目指すと判断して、大きめのロングポジションを取りました。1800ドルで指値を入れていたので一旦利確。その後、雇用統計で下げたのでもう一度ロングを入れて今に至ります。
ドルにしてもゴールドにしても、チャートだけ見ればこのまま止まらないような雰囲気に見えます。(=チャート判断ではドル円130円を目指す動き)しかし、この流れは今週で終わると考えており、ドル円は底打ちして再び金利上昇を想定。そうなった時が本格的な株下落のスタートと考えています。(※実際、雇用統計後に少しドル円も切り返す動きがありました。この134円が底(ゴールドは天井)になるかどうかが今の相場のポイントです)
つまり、金利下落なのでまだ“相場の転換点”で維持されているのであって、金利上昇すれば下落相場に入るというのが私の考えです。週をまたいで持っているゴールドロング・ドル円ショート・ダウロングは月曜には手仕舞い予定。10月から続いてきた中期的な上昇相場は、今週を起点に下落に変わると考えています。
とは言え、事実をお伝えしておきますと、実は現時点ではこれは私の妄想シナリオに過ぎず、今年最後のメジャーSQに向けて大口がどう考えてるのか、まだはっきりしない状況です。(雰囲気としては27000円の後に28000円を狙う感じでしょうか。ゴールドマンも上目線だったりします) このnoteはあくまで私の考察を書く場であって、推奨するわけでもないので私の個人的な考えを書くことにしますが、今私が考えているのは「FOMCで相場が一変する」ということです。雇用統計やCPIごとに変動する最近の相場ですが、それよりも重要なのがFOMCであり、そこでここまでの楽観的な雰囲気が変わるような気がしています。先日のアンケートで中長期投資を望む人が多いことがわかったので、その方々目線の情報提供もしたいと思うのですが、私の考えとしては「今週で買いは一旦手仕舞いし、ショートしたい人は金曜引けでポジションを取る」ということになります。実際どう動くかわかりませんが、10月からの上昇を取れたことで、ここまでの中期トレードは十分に成功だと言えるのではないでしょうか?だとすれば、ここは少し静観してから今月下旬に再度買えば良いと思います。12月中旬リスクのことは何ヶ月も前から言ってきたことですが、ここを回避すれば、あとは私も強気の買いポジションを構築していきます。その時には「日経↓ダウ↑」の雰囲気が逆転して「日経優位」に変わると見ています。(=この時期は米企業の自社株買いによってナスダック優位と考えるからです。また、来年に向けたヘッジファンドの買い戻しも入ります)
(FTXの暴落前から)3週間以上ホールドして忘れていたビットコインショートは、週の始めあたりで利確しました。次は、FOMC前に年末に向けてのショートを再度入れるつもりです。(なお、どうしても仮想通貨を買うなら年末年始と言っていましたが、やはり私は買わないことにします。上がってもまた下がって、期待値的にも高くない気がするからです。仮想通貨を買うくらいなら株を買った方が良いです)
その他、日本株に関しては、金曜引け時点ではまだ金利下落で考えていたため、ディフェンシブ・インフレ円安銘柄などがショート対象になっていました。(話題の銀行株もショートしています) その一方で、相変わらずのレーザーテックは買い保有していたりします。(※レーザーテックは金曜もプラス終わりでした)しかし、これがまた週明けから真逆に動くという想定で、ポジションを大幅に入れ替えていきます。あとは上記でも書いたダウ指数ロングがあり、全体的なロングショートの割合としては半々というイメージです。今週はまだ上げ下げする展開を想定して、金曜引けでショートメインのポジションにする予定です。(どれくらいショートするかはその時の大口の手口で判断します。もしショートがリスクに思えばポジション縮小だけにしておきますが、少なくともロングは減らします)
・・・以上、先週の振り返りとともに、今後の戦略も書きました。
ただし、これは単なる私の相場観ですので、参考にして頂く必要もありません。私自身もそうですが、想定シナリオから逆に動いた時は躊躇なくロスカットするだけ。トレードは「強いものを買って弱いものを売る」ということの繰り返しです。くれぐれも1つのシナリオだけに固執して考えないようにしましょう。
夏以降、このnoteに私のトレード履歴や考察を書いてきたわけですが、ご覧になっている人は随分と慌ただしい取引だと思われていると思います。ですが、私も別にそんなトレードがしたいわけではなく、相場の方向が一定ではないので仕方なくです。もしここである程度の調整局面が来れば、また気にせず買える地合いがしばらく続きます。多くの大口はすでにキャッシュポジションを増やして待ち構えていることもあり、この12月に調整があった方が今後の資金が入りやすく相場展開も良くなりますので、年明け相場への期待も込めてこのようなシナリオで考えることにします。
【11月28日(月)~】メインシナリオ
(★先日より「城北忠明アンケート」というものを実施しています。今後の情報発信の参考にしたいので、ぜひメッセージをお届け下さい)
【12/1追記あり】まずは先週の振り返りですが、日米ともに祝日含むこともあって大きな変化はなく、シナリオ変更もありません。ただ、少し解説したい内容がありますので、最後に書くことにします。
私自身のトレードとしては、日々のポートフォリオ入れ替えがうまくかみ合って、連日プラス推移できた週でした。(※ショートで利益を出した局面もあり) そして、前回の時点で「祝日明けから積極的に買い」と書いていたように、今は久しぶりに強気の買いポジションで終わっています。(先物も大きくロングポジションを取っています)
ゴールドマンサックスも売り越しから大幅買い越しになりましたし、おそらく見立ては間違っていないと思います。株に関しては基本的に買いのみですが、原油だけは予告していた通りショートしています。(前回書いた78ドルロングを80ドルでドテンショート。さらに円建てでもショートしています) あと、金を買っても良いと言っていましたが、金も実際にロング・・・ただし、この原油・金は短期限定の話ですので、週明け早々にすぐ撤退します。前回書いたように、今週・来週には“相場の転換点”に差し掛かり金利の動きが読みづらくなります。(どちらかと言えば金利上昇に向かうので金も原油も下目線。そして、(ドル建て)コモディティは魅力がなくなるというのは以前より言ってきました)
(※ドル円の予測シナリオは、ここまでピタリと当てはまっています。「152円天井で149円手前で折り返せば下落トレンド突入」「次は142円付近までリバウンド」と言っていました。となると、ここからの動きでこの下落トレンドの底を見極めることになり、来月のどこかで円安想定です。ちなみに、以前のCPI後のドル急落はあまり取れなかったのですが、先週のドル下落はあらかじめ狙っていたので大きく取れました)
あと、私自身、放置したまま忘れかけているビットコインショートについて。エントリーしてから3週間になりました。前回の時点で「今週手仕舞いして、来週再度ショート」と書いていたのですが、これは考えが変わって、まだホールドしたままです。ここからは一度リバウンドすると思うのですが、後でまたショートするくらいなら、そのまま持っておいた方が効率良い気がしたのでそのままにしました。あと1週間持ってみて、今度こそは手仕舞いすると思います。
(※仮想通貨のことは何度も書いてきたので説明は割愛します。「株が上がっても上がらず、株が下がればしっかり下がる」ということで、資金が抜けているのが明らかです。どうしても買うのであれば、前回も書いたように(株と同様)年末でしょう。年末年始は他に開いている市場がないので、逆に仮想通貨は狙い目かもしれません)
それでは、今週の投資戦略ですが・・・ここからの相場は、以前書いたように「日経↑ダウ↓」「日経↓ダウ↑」が入れ替わるような感じで、一概に何でも“株が上がる”とは言い切れず、セクターによっての見極めが必要になるかもしれません。チャートを見て上がると思って買ったら下がり、逆に下がっていた銘柄が上がったりして、ここからのトレードで勝つには多少スキルが必要かもしれません。
それでも、とりあえずこの“週末の現時点で言えば” 強気で買いです。(私もかなりリスクを取ったポジションなので、週明けだけでも上がって欲しいところ) しかし、騰落レシオの過熱感からも天井は近づいているので、月・火から徐々に買いを減らしてショートを織り交ぜていきます。(おそらく日経↓ダウ↑に向かうと想定。グロースよりバリューでしょうか。強いセクターを買って弱いセクターを売っていきます) このように「今週・来週が相場の転換点」ということを意識して、来週の終わりにはショートメインのポジションにするような感じで推移させたいです。買いオンリーの人は、この12月相場で損失を出さないように注意して下さい。12月は基本的に金利上昇&株価下落を想定しており、再度の買い場は12月後半か、無難に考えるなら年末でしょう。そして、年明けからは強く上昇すると考えています。
さて、ここからは先週の私のトレードから、参考になるかもしれない話を書いておきます。
私は、何日前からか忘れましたが塩野義の株を買っていました。理由は、単に“上がっているのがわかっていたから”です。しかし、11/23祝日前に全体的にポジション縮小したいと思ったため、この塩野義株も11/22引けで一旦売却しました。すると、その直後に飲み薬承認のニュースが出てPTSで株価急騰。10数%上がっていたと思います。もし持ったままであれば大勝ちだったのですが仕方ありません。そうなると、次は空売りを考えることにして、祝日明けの11/24にはショートして利益を得ました。(つまり、好材料で急騰した後に空売りということ) 逆に、enishという銘柄では、役員の売り抜け疑惑でストップ安寸前まで下がったものを引けで買いました。(悪材料で急落した後に買い)・・・以上のようなトレードは、経験の長い人なら当たり前のことなのですが、初心者の方はその逆をやってしまいがちなので書きました。もしニュースを見て、遅れてから逆のトレードすると大損していることでしょう。(※もちろん、また反対に動くかもしれませんが、私がしたトレードの方が勝率は高いです。ロスカットが小さくリスクリワードが大きいため)
そして、もう1つ書いておきたいのが、この1週間、私の主力銘柄になっていたのが銀行株でした。もともと半年くらい前から銀行株には注目していて、地銀だけでリストを作ってチェックしていたくらいです。(※銀行株を買っていることは以前もどこかで書いた気がします。金融セクターだからと言ってすべて同じ動きをするのではなく、保有する金融資産によってそれぞれ特徴的な動きをして面白いです) このように、もともと注目していたセクターということもあって銀行株に資金が向かっていることには早い段階で気づいており、強い銘柄を選んで買っていったところ、気づけば銀行株が私のポートフォリオのメインになってしまっていました。本来であれば特定のセクターばかりに銘柄を偏らせたくないのですが、今回は明らかに優位性があったので仕方ありません。特に強い理由もわからないまま買っていたのですが、先日デジタル円の実証実験?のニュース等が出て急騰しました。(→その後、金曜引けでほぼすべて手仕舞いしました。まだ上がるとは思うのですが、週明けは一時的にセクターを入れ替えました。押し目があればまた拾うかもしれません)
この話で言いたいことは、結局「マーケットが先、ニュースが後」だということです。「ニュースや情報をもとにした投資はやってはいけない」「マーケットがすべて。マーケットに忠実に」ということを昔から繰り返していますが、これが今回の話からはっきりわかると思います。ニュース(材料)で利益を得るのは、その前に行動していた人です。ニュースが出た後に飛びつくのは負けトレードになりますので、初心者の人は必ず知っておいて下さい。“一般公開された材料はすでに知られている情報”であり、ほぼすべての人にとっては、「自分が知るような情報は (すでに知られていて)優位性なんてない」。つまり、「個人投資家の逆が正解」ということになり、これは一番確実な逆指標なのでよく理解しておきましょう。(※ちなみに、急騰・急落している時にどこで逆のポジションを取ればいいかわからない場合は、時間足を短くして、その折り返しを見れば良いです)
出来高急増など、“理由がわからないけれど上がっている株”というのは、まだ材料が知られていないということで、知られれば急騰する可能性があります。本来トレードで狙うべきなのは、そういう銘柄です。(=上がるなら買うだけ) だから「ニュースを見るよりマーケットを見るべき」で、マーケットに忠実にさえすれば相場は勝てるのです。ましてやニュースの相場解説のようなものはまったく無意味で、それに影響されるくらいなら見ない方が良いくらいです。(よくある指標の数字も、市場を動かすために作られるものだということを知っておきましょう。だから専門家の意見や理屈は参考にならないのです。私の相場予測はすべてマーケット(=お金の動き)を見て判断しています)
このような話を聞いて、自分には株は難しいと感じる人は “FXをテクニカル中心で”やるのが良いでしょう。 その方がニュース等の影響が少なくて済みます。もちろんロスカット等のルールは必須ですが。
(★先日実施したアンケートで、投資で勝てない初心者の方も多いことがわかりましたので、初歩的なことも書くようにしました。よろしければ、今後のために「城北忠明アンケート」にご協力下さい)
【追記】11/30朝時点で追記。当初の想定では今週は上昇から始まると見ていたのですが、初日の月曜から下落し、さらに日経28000円を割ったために下落シナリオが早まったと考えています。本日引けで日本株はショート増やします。(セクターによってはまだロングで大丈夫でしょう。12月に入れば上昇するものも出てくると思いますし、ダウは上目線です)ちなみにビットコインショートは利確撤退済みです。詳しくは週末に改めて書きます。
→12/1パウエル氏発言後に追記。「日経↓ダウ↑」という目線は変わらないのですが、日経にも29000円を目指す仕掛けが入っているようです。強い米国に引っ張られる形でしょうか。追加ショートはロスカットにかかりました。今日は何もせず、金曜引けでのロング・ショート織り交ぜたポジションを考えようと思います。(※ロングしながらもショートを増やします)
【11月21日(月)~】メインシナリオ
この1週間の相場を見ていると、どうも不自然な動きになっている印象です。これに気づいている人は、よくマーケットを見ている人だと思います。各相関性がちぐはぐになっていると言えば良いでしょうか。もしかすると、ドルを起点とした何らかの資金の動きが裏にあるのかもしれません。このあたりは私には“違和感”以上のことがわかるはずもなく、このノイズを払拭しない限り、はっきり方向性の判断ができない状況です。(例えば、明らかに上げ相場・下げ相場なのに大きく逆のところに仕掛けが入ることがあると、不自然に感じると思います。そのような違和感です)
そして、そんな“違和感を感じる相場”がもう少し続きそうです。そのため、若干ですが今後の想定シナリオにも変更があります。当初は今週から強気で上昇と考えていたのですが、見ている限りでは、思ったより弱くなりつつあります。上がることは上がると思うのですが、想定していたような全面的に上がる相場ではなく、資金が向かう先をしっかり考えなければ利益を出しにくいかもしれません。
ちなみに、前回このようなことを書きました→「すべての起点となるのが金利(ドル)の動きです。今週は来週に向けた準備調整期間のようになるので、為替は読みにくくなりそうで、個人的にはあまり触りたくありません」
実際、この1週間は為替(FX)はほとんど触りませんでした。1-2回取引して微益か微損で終わった程度です。それだけ金利や為替が読みづらい地合いで、かつ、先ほど言ったように相関が噛み合っていないので、このような場面ではあまり為替メインの取引はしない方が良い気がします。というわけで、先週は株メインでトレードしていました。前置きが長くなりましたが、ここから先週の振り返りをしていきます。
先週金曜からの週またぎで、ソフトバンクGのショートをしているとお伝えしました。これは月曜引けまで持っていて、(実際には2回のトレードに分けましたが)15%近く取れた気がします。月曜の日経下落は、ほぼこのSBG暴落が寄与していたことなので、ここでSBGのショートをすることは一番期待値の高いトレードだったと言えます。(この下落が月曜引けまでだということは、動きを見ていてわかったのでそこで手仕舞いしています)
それ以外には、もともと「週の初めはグロース優位、後半にはバリュー」というイメージで考えていました。(そのため、前回ここから買うとすればインフレ関連と書いていたのです。実際、マザーズより日経、ナスダックよりダウ優位に変化しました) 私のトレード方法として、“優位性の高いトレードを選択していく”という考えがあります。それが銘柄選定にも繋がり、グロース・バリュー・ロング・ショートにこだわることなく、“もっとも期待値の高いトレード”を選んでいきます。(詳細は有料記事あり) 先週の月曜~水曜は(SBGを除けば)地合いが良く、ハイグロースを買える相場でした。ストップ高や10%以上の上昇も取れましたが、その中でもメインの取引銘柄になったのがレーザーテックでした。1日の売買代金が5000億円になったこともあり、私自身も自然に“レーザーテックに収斂した”という感じなのですが、大きな資金でも値幅のあるトレードができて理想的な銘柄でした。そのレーザーテックに関しても、“上昇は水曜引けまで”ということがはっきり見えていたので、そこまではロング。翌日木曜からはショートに切り替え。このロング→ショートだけでも非常に効率的なトレードをすることができました。週後半には全体的にショートを増やすことになり、ロングではインバウンドやディフェンシブ関連をまた拾うことになりました。
為替は冒頭の理由でほぼ見ていなかったので、今はノーポジションです。(おそらくプロでも軌道判断の意見が分かれるはずです) それ以外のトレードでは、特に狙うつもりはなかったのですが、金曜ナイトで原油が80ドル割れまで下がる場面がありました。ここは一旦反発するだろうと考えて、78ドルあたりで原油ロングを入れました。ただ、ここからの原油はどちらかと言えば下目線なので、このロングは週明けには手仕舞いしてドテンショートすることも検討しています。
あとは指数に関して、前回「日経28000円が固まれば29000円への上昇も見えるようになった」と書いたのですが、(冒頭で言ったように)相場を見ていると想定より弱くなっているように感じました。そのため、週後半には「28000円が固まることはない」という考えの方を優先するようになり、“28000円に向けてはロング、28000円で反落すればショート”というのが指数における投資戦略になりました。そして、何度か先物でロング・ショートを繰り返していたのですが、金曜に28000円に達した時点で、今はショートポジションのまま週をまたいでいます。
さて、ここから今週の投資戦略の話をしたいのですが・・・正直、機関の手口を見ても、28000円を明確に超えるのかどうか、はっきり判断できない状況です。いずれは抜けてくると思うのですが、今の流れを見ていると、その前に一旦下がる可能性の方がやや高い気がします。そして、そろそろ考えなければいけないのが、“10月から続く上昇トレンドの終わり”です。以前より言い続けているのが、「結果的に10月中旬が買い場になる」という話です。上げ下げを繰り返しても(結果的に)上がっていくというシナリオなのですが、それと同時に「12月中旬が底になる」という話もしています。そして、今の私のシナリオ想定はすべて、そこから逆算して軌道を考えています。(※なぜ12月中旬が底なのかというと、FOMCで市場予測と逆の動きになると考えているからです。市場予測通りだとFRBの立場がなく、そちらの方が問題です)
つまり、しばらく続いてきた「下がっても上がる上昇相場」がどこかで「上がっても下がる下落相場」に切り替わることになり、それが11月最終週~12月上旬で考えています。ですので、このあたりで10月に買ったポジションを徐々に縮小することを考えなければいけません。今週は念のため11/23の祝日まで警戒して、それ以外はどちらかと言えば上目線ですが、来週・再来週には“上昇の終わり”を考えるようにしたいです。(※ちなみに米国では11/24が祝日、その翌日が短縮取引です)
なお、このトレンドが切り替わる期間は、かなり難解な動きになると思います。私も現時点でどこで上がる・下がると言い切ることはできず、「今は“下がったら買い”ですが、来月からは“上がったら売り”を考えましょう」という程度のことしか言えません。いずれにせよ単純な相場ではありませんので、くれぐれも、少し上がったから上がる・下がったから下がるとは考えないようにしましょう。もしこの想定通りに12月中旬に下がることになれば、そこは絶好の買い場となり、あとは来年に向けて上がっていくイメージです。そこまでは資金を減らさないようにして、このチャンスを待つことにしましょう。
最後に、ビットコインのショートポジションのことを言い忘れていました。まだホールド中ですので、ここまで2週間持ち続けていることになります。偶然FTXの件があったために25%以上の利益になっていますが、この1週間で言えばほぼ変化なしです。十分な利益になったので利確してもいいのですが、一応週明けもホールドして、今週中に地合いが好転しそうになれば(株と一緒に上昇しそうなので)手仕舞いしようと思います。そして、また来月、地合いが悪くなりそうであれば再度ショートを狙いたいです。
基本的に「12月以降は金利上昇」で考えているので、金も仮想通貨も弱くなるという考えです。逆に、今月中であれば金を買っても良いかもしれません(私も今週限定で買うかもしれません)。そして、今月中には手仕舞いするのが良いのではないでしょうか。また、どうしても仮想通貨を買いたいのであれば、年末が無難な気がします。年明けからの株上昇の波に乗ることができると思うからです。
まとめると、(今週すぐの話ではありませんが)上昇相場の終わりが近づいているため不安定な状況になっていくと思います。ここからの最後の上昇を取った後は手仕舞いを考えていきたいところです。(それでも、私は毎日の相場を考えてトレードしているので、日ごとにポートフォリオを入れ替えながら売り買い組み合わせていくつもりです。月曜に再び円高&グロースに総入れ替えか?基本的には祝日明けから積極的に買うと思います)
日米の祝日が続くため、あまり大きな動きにはならない1週間かもしれません。(直前に手仕舞いする動きも見られるかもしれません)そうなると、引き続き今週も“準備調整期間”になるのかもしれませんが、ゆっくりと余裕ができるということなので、この間に今後の相場考察や銘柄探しをしようと思います。
【11月14日(月)~】メインシナリオ
前回(1週間前)のポジションとして、株以外には「ドル円ショート、CFDで金・原油ロング、ビットコインショート」と書いていましたが・・・もはや説明の必要もないほど、↑このポジションがそのまま当てはまった1週間でした。まずは仮想通貨が下がり、ビットコインは25%以上の下落。そして、CPI発表後にはドル急落&株暴騰となりました。(※金も上昇)
順番に振り返り解説をしていきますが、株の方では、決算ピーク期間を終えて2Qの決算が出揃いました。最近は決算が素直に反応されることもあって、今回は私もいくつか決算またぎしましたが、勝ち負けありながらもトータルでは勝ち越しとなりました。(※ただ、1つ失敗だったのがスクエニです。決算翌日の寄り前で下げ気配だったのでロスカットしたのですが、その直後に一瞬で5%以上急騰しました。つまり、決算の読みは当たって勝っていたはずなのに手放してしまい、非常にもったいないことをしました。今後は注意したいと思います。ちなみに上がった場合でもその後売却するつもりでした)
次に、CPI発表後の動きについて。これは実を言うと、そこまで積極的には取りに行っていません。(=普通にはプラスという感じです) というのも、CPI前段階では機関も迷っているようで手口に方向感がなく、そんな場面でわざわざリスクを負って取りに行くべきではなかったからです。そして、私としては(先週は)一時的に金利上昇に切り替わると見ていたこともあり、“その方向に向かえばポジションを取る。逆なら何もしない”という考えでした。そのため、ドル円の下落は少ししか取っていません。ただ、基本的には「11月は円高」と何ヶ月も前から言ってきましたし、ドル円の波動シナリオでも「152円が天井で、149円手前で折り返せば下落トレンドに突入」と言っていましたので、全体的な見立てでは大正解なのです。しばらくしてリバウンドするとすればドル円142-3円あたりでしょうか。(11月中は円高で、12月に円安(ドル高)再開の想定です)
なお、今思えばですが、CPI発表前のザラ場中に商社株が一斉に下げる場面がありました。もしかすると、これがインフレピークアウトの兆候だったのかもしれません。このCPI後からは大口の買い仕掛け(上目線)も入ってきたので、日経28000円が固まれば29000円への上昇も見えるようになりました。私は一貫して「下がったら買い」「結果的に10月中旬が底になる」と言ってきたわけですが、ここで“売り”とは言っていないのです。今は上げ下げを繰り返したとしても暴落までは考えられず、下目線で狙うような相場ではないからです。そして、“この上昇が11月末まで続く”というのが、当初からの想定シナリオです。
続いて、仮想通貨に関して解説しましょう・・・
仮想通貨は基本的に「下」だと言ってきましたし、私も昨年11月から何度もショートしていることをお伝えしています。ロングしたのはわずかの期間だけで、ショートメインでこの1年間の仮想通貨の利益を出しています。仮想通貨を買っている人の多くは、これまでのブームの経験から “買っておけば儲かる”としか考えないでしょうが、そんな人たちの今年のパフォーマンスはどうでしょうか?半値以下になっても保有し続けて、これが“正しい投資”と言えるのでしょうか?(※昨年のピークからは3分の1以下です。私は“買いっぱなしは一番やってはいけない投資”だと言い続けていますが、せめてダウ理論くらいは知っておきましょう)
今回の暴落はFTXの件が原因かもしれませんが、私がそんなことを知っていたはずもなく、いつも言うようにこれは暴落の“きっかけ”でしかありません。(=下がる時に下がる出来事が起こっただけ) 仮想通貨トレーダーというのは、仮想通貨単体を見ているだけで、マーケット全体を見ていません(実際、投資の素人ばかりです)。これは最低限の知識になりますが、なぜ仮想通貨があれだけ上昇したのかというと、一番の理由は“マネーが有り余っていたから”です。これが最大かつ、ほぼ唯一の理由で、その有り余ったマネーが、未成熟で小規模の市場に集中することでバブルが起こったのです。(←すべてのバブルはこのようにして起こります。と同時に、一度バブルになった市場には当分の間、資金が向かうことはありません。これは相場の基礎ですので必ず理解しておいて下さい)これからの世の中は、経済規模が縮小してマネー総量が減っていくので、簡単にはバブルが起こらなくなります。また、そうなると資金が向かう先がよりシビアになるため、全面的に何でも上がるような相場にはなりません。今仮想通貨が下がるのは必然ですので、いつかまた低金利時代が到来するのを待ちましょう。(※そもそもこれだけ金利が上がっているのだから、金利のつかないリスク商品には魅力がないのです) なお、これは仮想通貨の初期ブームの頃にした話ですが、「仮想通貨の最大のリスクは取引所」だと言いました。海外の取引所を使うことは非常にリスクが高く、その話をした後にはコインチェック問題が起こったように、日本の取引所であっても私は大金を入れる気になりません。(だから私は仮想通貨は数千万円程度の取引に留めていますし、利益が出れば必ず出金するようにしています) その他、税金や手数料のリスクを考えると、よほど余力のある人以外は手を出すメリットがない投資だと言えます。もしこの分野に将来性を感じるのであれば関連銘柄に投資すれば良いわけですし、もっと視野を広げて選択肢を増やした方が堅実な資産運用ができると思います。(リターンを求めたいだけなのであれば、FXの方がまだ良いでしょう)
そんな仮想通貨ですが、私自身は先週からのショートを昨日(12日)一部利確しても、まだ大部分ホールド中です。いつ手仕舞いするか迷うところですが、おそらく次に株が上がるタイミングで仮想通貨のリバウンドも来ると考えているので、あと1週間後くらいでしょうか。その後は一時的にロングしてもいいのですが、実際には株に釣られて上がるというだけなので、それなら普通に株を買う方が賢明です。(そして、株が下がる時に再下落し、年末に株が上がる時にまた上昇。それでも、今回の下落前の水準に戻るのは難しいと思います)
さて、1週間の振り返りの中に解説も混じってしまいましたが、ここから、今後の相場について書いていきます。
繰り返しになりますが、基本的には「下がったら買う」という考えに変更はありません。ただ、私自身の戦略としては週末にはポジションを小さくするかもしれません。現在の私のポジションはロング中心でショートもありますが、特に金曜の前場ではソフトバンクGを大きくショートしました。理由は“自社株買い終了”を知ったからなのですが、今のところ正解のようです。(PTSだけでも5.6%下落しています)
今週に関して言えば、CPI後に急騰した出遅れ銘柄よりも、どちらかと言えば再びインフレ銘柄を狙いたいと考えています。というのも、CPI後のドル安&株上昇の動きはあまりにも急すぎたので、一旦は落ち着くと見ているからです。そうなれば、(一時的には)また逆の動きになります。そして、今週はそうだったとしても、来週からが上昇の本番だと考えているので、週明けから積極的に買っていきます。「10月中旬に買い」と言ってきた一連の買い戦略は、ここで仕上げ段階に入ることになります。つまり、「来週から再び金利下落して株価上昇→11月最終週に手仕舞い」というシナリオです。もしそうなれば、相場全体が上がるような強い雰囲気になるかもしれません。いずれにしても、すべての起点となるのが金利(ドル)の動きです。今週は来週に向けた準備調整期間のようになるので、為替は読みにくくなりそうで、個人的にはあまり触りたくありません。
“このまま年末ラリーに突入か?”という意見も見かけるようになりましたが、その先の私の考えとしては、以前書いた「12月中旬が底」という想定でいます。そして、そこから逆算して考えると、12月に入るあたりから金利上昇&株価下落が始まるというシナリオになります。その局面では利益を出しにくくなるので、今月中にしっかり年内の利益を確保しておきたいところです。以前も言いましたが、金利上昇が再開すればコモディティはまた下がることになりますので、コモディティ(※ドル建て)はその前に手仕舞いを考えるのが良いかもしれません。
12月中旬に一度底打ちさえすれば、あとは来年に向けて強気で買っていけるイメージで考えています。ドルがここまで大きく動くようになると、相対的に日本株が強くなったり米国が強くなったりする局面が入れ替わることになって、「日経↓ダウ↑」「日経↑ダウ↓」というように、はっきり一方向では言えなくなってきます。それでも、最近の決算の雰囲気(=日本良くて米国悪い)を見て感じるように、いずれは「日本株が相対的に強い状況」に落ち着くことを期待しています。(そういう意味では、円安は必ずしも悪いとは限りません)
【11月7日(月)~】メインシナリオ
前回は「下がったところで追加買い」「クロス円ショート」という戦略を書いていました。(※ドル円152円が天井→戻り高値149円の後に下落という軌道想定でした) まずはそんな先週の振り返りですが、為替に関しては主にユーロ円ショート、雇用統計後はドル円ショートで順調に稼ぐことができました。株に関しては、レーザーテック・ソフトバンクG・INPEXあたりを主力で取引していて利益が出ていたのですが、1つミスしてしまったのがFOMCに対する読みです。私の想定では、FOMCはそこまで影響はなく“下がるのは翌週から”と考えていたのです。ですので、「金曜の引けでポジション縮小すれば良い」と考えていたのですが、実際にはFOMC後から下がることになり、その下げで多少カットすることになりました。前回の時点で「さすがに少しは調整すると思う」と書いたように、下げ自体は想定していたのですが、その時期を見誤ったということです。(ちなみに、なぜFOMCで下がらないと考えていたのかというと、その時点では明らかに大口は上を見ていたからです。日経28000を目指すような手口でした)
それ以外のトレードとしては、予定通りにこの週末でビットコインロング利確→ドテンショートするとともに、CFDで金・原油を買っています。仮想通貨に関しては、“株と連動・SOX指数と連動・金利下落で上昇・コモディティと相関・金と逆相関”などの特徴がありますが、それぞれ影響する場面としない場面があって、若干読みづらくはなっています。現在チャートを見る限りでは上抜けしそうに見えますが、私の見立てとしては基本的に下です。ただ、“今の水準より上は難しい”というだけで、下がればまた上がる(=戻る)場面はあると見ています。先週は(金利下落を想定していたので)1週間限定でロング→ドテンショートすることを先に言っていました。このショートは今月中のどこかで手仕舞いすると思います。(※12月に入る前にリスクオンになると考えているため)いずれにせよ、当分の間は無理に仮想通貨を買う理由がありません。
あと、金(ゴールド)に関しては1620ドルで買ったので、ほぼ底値で拾ったことになります。以前より「金は1600ドルを目指す」と言っていますが、実際にその1600ドルに近づいたのでそろそろ買っても良いタイミングでしたし、ここで一時的に円高局面になると考えていたこともあって大きめの買いを入れました。(※ドル安=ゴールド高) 原油も同様の理由です。今は株だけを考えると方向感がなくなっているのですが、一時的に金利低下(と言うよりドル安)でコモディティに資金が向かうと考えて買っています。(後で書きますが、株の方も資源系を多く買っています。そして、また下がると考えているので今週で利確します。これはもともと考えていたトレードなのですが、短期売買でタイミングが難しいので先出しはしませんでした)
それでは、ここからの想定ですが、株に関しては上も下も限定的で方向感がありません。日経28000円近くになると重くなりそう。上がっても下がるので無理にポジションを取る場面ではなく、前回同様「下がったところで買い」としか言えません。ただ、金利に関しては今週で切り替わると見ています。最初は「金利低」で金・コモディティも買い(ドル売り)でいいのですが、今週の早い段階で「金利高」となることを想定しています。ですので、そのタイミングで金・コモディティは手仕舞い&ドル売りは終了になりますし、保有銘柄も入れ替えることになります。基本的に、金利が変われば買い銘柄と売り銘柄が“逆になる”イメージですので、同じ銘柄を持ち続けて利益を出すことができなくなります。(=買いと売りを入れ替えると利益になります)そのため、投資をする上では金利の動きに最大限に敏感にならなければいけません。このような金利の変化もあって、今週は仮想通貨が下がることを想定しています。
今の私の株ポジションはロングがやや多め。主に商社や資源・一部グロースを買っていますが、先ほど書いたように金利が動くタイミングで全部入れ替えて全体的に縮小すると思います。その他、ドル円ショート、CFDで金・原油ロング、ビットコインショート。何かとイベントが続く時期ですが、大まかなシナリオには変更なく、前回書いた「下がったところで買い」の戦略が今週も継続です。引き続き「(上げ下げを繰り返して)結果的に10月中旬が底になる」「11月後半から12月上旬に向けて上がる」というイメージですので、今は“下がったところで買って上昇を待つ時”ということでしょう。(※少し訂正すると、12月上旬と言うより初旬かもしれません。11月末か12月に入った時点で買い撤退を考えます)
無理に売買しなくても良い相場ですが、マーケットを見る限りでは、決算には素直に反応している様子なので地合いが悪いわけでもありません。下がった時に買うために、良い決算の銘柄は引き続きチェックしておくと良いでしょう。
(※最後に、参考までに前回話したバンクオブイノベーションに触れておきます。結局、「3連続ストップ高→9営業日で株価5倍」となったのですが、現在はPTSで株価約半分まで落ちています。それだけ材料で動きやすいということですが、基本的な考え方としては「3連続S高なのだから、3連続S安もあり得る」と考えるのが妥当です。それを想定した上で参加するかどうかは個々の判断ですが、売りたくても売れないのは辛いので私なら手を出しません。(過去に2日連続S安は経験したことがあります)手を出すのなら、“一度下げ止まった後に上がり始めたタイミング”で買うのはありです。ただ、それがいつになるかはわからないので、それなら別の銘柄を探した方が良いかもしれません。別にこの銘柄がもう終わったと言っているわけではありませんが(また上がる可能性はあります)、どんな銘柄でも一度資金が抜けると次に入るまで時間がかかるということです。基本的に、このような銘柄は普段から相場に張り付くことができてすぐ逃げられる人向きです。短期トレンドについていき、トレンドが変われば即カットです)
【10月31日(月)~】メインシナリオ
“上がって下がって、結果的に上がる”と言ってきましたが、まさに先週の金曜ナイトまで含めて振り返ると、「上がって下がって最終的に上がった」ということになります。「結局、10月中旬が買い場だったことになる」という、当初の想定でほぼ間違いないのではないでしょうか。(※私もロング中心のポジションにしたことは、追記で書きました)
それでも、私は別に“言い当てたい”わけではなく、成功も失敗もここに書きながら、自分なりのトレード考察を履歴として残したいだけです。正直に言えば、金曜の米国株の強さは想定外で、ここまで上がるとは思いませんでした。ですので、私のポジションはまだ余力を残している状態です。さすがに少しは調整すると思うのですが…
さて、先週の相場に関して、私のメモとして2点だけ書いておきたいことがあります。1つはバンクオブイノベーションというゲームセクター株です。実はこの銘柄は気になってリストに入れておいたつもりがリストに入っておらず、そのまま買い忘れていたところ・・その後なんと「3日連続のストップ高、1週間で株価3倍」という見たことがない上昇になっていました。もし普通にリストに入れていれば、条件的にも確実に買っていたのに残念です。ゲーム株ならではだと思いますが、これは印象に残った株銘柄でした。
そして、利益を取れなかった話の次は利益になった話で、ツイッター株について。何週間か前に、米国株の主力銘柄として買ったことを書きました。買った理由はシンプルに“地合いの悪い時でも強かったから”で、その時は逆に、それくらいしか買える銘柄がなかったからです。そして、買ってからも特に下がる気配がなかったのでそのまま持ち続けていたところ、「イーロンマスクがツイッター買収」ということで上がることになりました。ただ、私としてはこれは狙っていたわけでもなく、そろそろ別の銘柄に入れ替えようとして売ろうとした時に、“取引停止”で売れなくなっていて上場廃止を知ったくらいです。イーロンマスクという人物に関しては、年始の時点で“今後注目しなければいけない”と言いました。これまでに私が(注目する意味で)特定の人物の名前を書いたのは、イーロンマスクだけだと思います。年始時点ではまだそこまで特別な注目がされていたわけではなく、目立つ動きをしていなかったのですが、この1年でかなり注目度を増したのではないでしょうか。これから米中間選挙もあり、世界を分断するために活躍することでしょう。
それでは、ここから今週の戦略ですが・・・だいぶ地合いが好転してきたこともあり、短期ではなく中期的なシナリオも見えてきました。7月にこの“毎週更新の投資戦略”を始めて以来、なかなか地合いが安定せず大きな方向性を書けない状況が続いていましたが、今回は大まかな今後の流れを書いてみたいと思います。
まず大前提としては、先ほども言ったように「(結果的に)10月中旬が底になる」ということです。このシナリオ自体に変更はないので、中長期ポジションとして今のまま持っておいて大丈夫だと思います。それでも、もし途中で下がる(調整する)局面があるとすれば、11月中旬と12月中旬だと考えています。そして、そこから逆算で考えると、「12月上旬が一旦の天井」というイメージでしょうか。ですので、11月上旬あたりから弱くなるとすれば、「11月上旬~中旬の下がったところで追加買い→12月上旬までホールド」と考えたいところです。基本的に12月中旬の下げを乗り越えれば、年明けはまた強い相場になると思います。
ただ、株の動きはそれで良かったとしても、金利(米長期金利)は違います。金利が変わると上昇・下落セクターが変わるので、これは想定しておかなければいけません。為替に関しては「11月は円高」で、ドル円の波動で考えると「150円手前で下に折り返せば、そこから下落トレンド」だと言いました。再び円安(金利上昇)になるのは12月からだと考えているので、以上の内容をまとめると・・「11月中旬の下げは金利下落時の下げ、12月中旬の下げは金利上昇時の下げ」ということで、意味合いが違うということです。金利上昇時の下げの方がリスクが大きいので、どちらかと言えば警戒すべきは12月中旬でしょう。決算が良かった銘柄をリストに入れておいて、全体的に下がった時に買うのが良い戦略かもしれません。
あと、株以外のことも書いておきます。仮想通貨に関して、私は先日一旦手放しましたが、それでも「まだ上下する」と言っていたように、“上がらない”と考えていたわけではありません。結局のところ株と同じ動きをするのであれば、特別な優位性(=買う理由)がないので、先に決めていた予定通りに手放しただけです。そして、“上がったところでショートを狙いたい”とも言っていましたが、この戦略に関しては少し変更となりました。以前までは仮想通貨は“年末に向けて下がる”という想定だったのですが、そこまで弱くならないと考え直しました。この週末には(土日でも買えるという理由で)一時的にビットコインをロングしたのですが、今週あたりでドテンショートしても、それは短期で手仕舞いするつもりです。基本的に、仮想通貨が株をアウトパフォームする局面は当分先なので、それまでは無理に仮想通貨を買う必要はないのですが、それでも買いたい人は(株と同じく)先ほど言った11月中旬・12月中旬に買うのが良いと思います。
一方で、今後魅力がなくなりそうなのが金・コモディティです。金・コモディティは、11月は金利低下で「買い」で良いのですが、12月以降に株が強くなって金利上昇すれば資金が向かわなくなると思います。(※以前は仮想通貨もその考えだったのですが、今は仮想通貨は“株と同じ”だと考えることにしました)金・コモディティを持っている人は、再度金利が上昇する前に株にシフトした方が良いかもしれません。(なお、何度も言っていますが、私がコモディティの話をする時はドル建てで考えています。円建てだと為替の影響で話が変わることがあります)
・・・以上のように、先週の動きを見たことで、少しずつシナリオ想定が前倒しに変化していますのでご注意下さい。改めてまとめると、「今週~来週の下がったところで追加買い」「金利は下がる=クロス円ショート」を狙いたいところです。(※ドル円149円が戻り高値想定です。逆に動いた時は手を出しません) 11月後半の本格的な上昇が始まるまで、まだチャンスはあるので焦らず相場を見て考えるようにしましょう。
11月以降は様々なイベントによって大きく相場が動くと思いますが、それらは一時的・限定的な動きにはなっても、“本質的な影響はない”というのが私の考え方です。例えば、最近では為替介入というのがありましたが、考えるべきなのは為替介入自体ではなく、それによる大口の動きです。大口は、介入で下がったところで“買おう”と考えているのか?それとも、介入タイミングに合わせて“売ろう”と考えているのか?つまり、そもそもの大口の目線が上なのか下なのかで、同じ為替介入というイベントでも取るべき戦略は変わります。為替介入というイベント自体は、そのトレードをするための“きっかけに過ぎない”ということです。(=そのため、大口が買おうとしている時の介入は効果がなくても、大口が売ろうとしている時の介入なら効果があります。日銀だけが相場を動かすのではありません)
当然、そのようなニュースを見てから動こうとするのは、絶対にやってはいけないトレードです。イベント直後の動きで利益を取るためには、必ず“先に準備”しておかなければいけません。先に準備しているから取れるのであって、先に準備していないのであれば、イベント直後から参加するのではなく “その後の戻り”を狙うようにすべきです。私が昔から「ニュースでトレードしてはいけない(=ニュースや情報には意味がない)」と言い続けているのはそういうことで、だからこそ、そのような情報の類はトレードで勝つ上で役に立たないのです。よくある“イベント後の相場解説”などを見て勉強しても勝てるわけではありませんので、利益を出すために何が重要なのかを間違えないようにしましょう。一番大事なのは、 実際のマーケット(=需給)を見ることです。
【10月24日(月)~】メインシナリオ
【下に追記あり】久しぶりに積極的にトレードした1週間でした。とにかく先週は「金利上昇」と言っていましたが、全体的に想定通りの展開でした。ただし、最後の最後で悪いトレードをしてしまいましたので、これに関しては最後に反省も込めて書くことにします。
以前より「10月中旬が買い場」と言っており、実際にここから強く買っていきました。前回も言いましたが、今は1週間も続くような相場がなく、このnote(=1週間の戦略)として書きようがないのです。しかし、ようやく“1週間続く買い場”が来たということで「ここが買い」と久しぶりに言うことができました。そして、それが「1週間=24日(月)まで続く」というのが元々の想定です。・・というわけなので、24日の時点で この買いはある程度手仕舞いします。なお、前回の注意点として、「金利上昇(円安)でプラスになる銘柄を選ぶ」と言いました。これも正解となり、選定していた銘柄が完全にマッチしていました。代表的なのがレーザーテック。他にも金融株や百貨店などのインバウンド、あとはダブルスコープも再上昇して1日で12%も上がりました。指数で見れば上下していたので、先物の方はロングしたり撤退したりを繰り返していましたが、金利上昇(円安)だけで見れば上昇ということで、うまくいったトレードになりました。
そして、「金利のつかないコモディティはここで終わり」とも言っていたように、コモディティ全般(仮想通貨も)はすべて手仕舞いしました。(※夏前から、「コモディティを買うなら8月中旬から10月」と言ってきました)その他、CFDで金をショートしたり、FXでも何度もトレードチャンスがあったのが先週となります。
現在のポジションは、ほぼロングのみ。ドル円が下がったタイミングでは米国株も日経先物も強く買いを入れ、この週末を迎えています。
それでは、ここからの展開なのですが、指数に関しては「27000円を前後する動き」としか現時点では判断できません。(※私もこの数日間は、27000円より上はショート・下でロングしていた感じです)金曜夜に為替も米国株も動いたので、その勢いで週明け月曜は上がると思いますが、その動きは月曜だけで終わると考えています。なので、当初の予定通り月曜の引けで強気の買いは終えることにします。(※ここまで上がった円安銘柄が下がる可能性があるため)
その後は、方向感がなく上がるとも下がるとも言い切れない雰囲気です。24日で手仕舞いするからと言って、大きく下がると言うつもりもありません。(月曜上昇した後は)どちらかと言えば下だとは思うのですが、下値も限定的だからです。私はなるべく損したくないので細かく売り買いを混ぜていきますが、抵抗線で折り返すような展開になっても気にしない人はそのまま来月までホールドしても良いかもしれません。(※「振り返れば結果的にそこが買い場だったということになるかも」と以前言いました。基本的には来月からは金利が下がって株価上昇のシナリオで考えています)
ちなみに、金曜夜にドル円が下がったことで金が買われたりしていますが、私は手を出しません。コモディティよりは株の方が良いからです。それは仮想通貨も同様で、私の中では“仮想通貨は一旦終わり”という判断なのですが、まだしばらく上下するとは思います。もしも上に振れることがあれば年末に向けてビットコインをショートしたいですが、適切なタイミングまではわかりません。
・・・という感じで、FOMCを迎えるまではっきりしない相場になると思います。来週には、月が替わってFOMCと米中間選挙に向かうことで大きな動きになります。無理して今週トレードしなくても、様子を見て来週から参加する形でも良いとは思います。私は月曜でポジション縮小し、週明けからまた大きく買っていく予定で考えています。そこが「2回目の買い場」と言っても良いかもしれません。・・それでも今週1週間を通して、あえて1つ狙いどころがあるとすれば「原油の下げ」でしょうか。もし原油が下がりそうであれば、CFDでショートするかもしれません。
ドル円に関しては、エリオット波動から考えると152円付近で天井をつけた可能性があります。現時点ではまだ確定の判断はできませんが、この後の再上昇で150円手前を目指し、そこで下に折り返すことになれば天井が確定します。その後に下落トレンドになるとすれば、以前より言ってきた「11月から円高」というシナリオと合致します。なお、その先のことはまだ言っていませんが、12月になればまた金利上昇=円安がやってくる気はします。ただ、先のことなので詳しく分析したわけではありません。FOMC・11月相場を迎えるまでは何かと不透明です。
以上。今後の展開をまとめると、しばらくは「雰囲気が良いわけではないけれど、“下がらないなら上がる”」というような感じで、上下しながら結果的に上がっていく気はしています。中期的に持ちたい人は多少の含み損があってもホールドすればいいでしょうし、少しでも損失を避けたいのであれば、私のようにポジション調整しながら乗り越えても良いでしょう。ずっと言ってきた「10月中旬が買い場」という判断はおそらく間違っておらず、ここからは何らかの理由で下がれば買いで考えていくつもりです。まずは今週はポジション縮小して、来週から積極的にトレード再開します。
(※それでは最後に、21日(金)のFXトレードの失敗をまとめておきます・・・
(ドル円の見立ては完璧だったにも関わらず、最後の最後で利益の多くを飛ばしてしまいましたので、反省の意味でここに書き残します)
まず、先週のドル円は「150円を目指す」というのは想定していました。そのため、150円に向けて何度もロングしていました。(ドル以外でもクロス円ロングしていました) そして、実際に150円が近づけば、“150円が天井”と考える人が多いため値動きが不安定になってきます。(その付近ではリスクが大きくなるので触らないようにして、金のショートなどをしていました)
その一方で考えていたのが、「150円を超えればストップロスを巻き込んで上に跳ねる」ということです。ですので、“150.3円の上抜けで逆指値ロング”を入れていました。これは正解で、実際に一気に151円を超えてきました。それでは、この動きの次に考えたのが、“為替介入が入るとすればどこか?”ということでした。介入に関しては、多くの人が効果がないと油断していたからこそ、次のタイミングはチャンスだと考えていました。そして、151円後半がそのポイントだと考え、そこでドテンショートしました。これは完璧なタイミングで、ちょうどそこが天井となって5分足のラインを割ったので追加ショート。60分足も割ったので、“これは今年最大のチャンス”と判断して、さらにロットを上げて追加ショートし、5分足の戻りを見て利確。以上、ここまでうまくいったトレードでした。
しかし、問題はここからです。私は「この151円台からの下げは146円まで」と想定していました。このまま146円への到達は確実だと。・・・そのため、次に5分足が下向いた段階で、今度こそは必ず146円を目指すと考えて大きくロットを張りました。しかし、146.3円で切り返したのでロスカット。それなら次のタイミングで狙えると考えて、再度大きなロットで勝負したのですが、またもやロスカット。
・・・この最後の最後のトレード(=大きなロットでの2連続ロスカット)によって、そこまでの値動き想定は完璧だったにも関わらず、利益の大半を飛ばしてしまいました。コロナショックの時もそうだったのですが、私の経験上、このような急激な動きは簡単には戻らず“下に行き過ぎる”と考えていたのですが、その手前で止まってしまいました。今回はクラッシュと言うほどではなかったということです。そんな展開を狙っていたのですが、失敗は失敗です。何よりも、ロットが一定であれば悪くなかったのに、ロットを大きくしすぎた(=確実に到達すると思い込んだ)のは大間違いでした。今回のような急な動きだと正しい判断ができなくなってしまいます。今後は、「激しい相場には遅れてから手を出さない」と決めて、常に冷静な状態でトレードすることを第一に心がけたいと思います)
【追記】取り急ぎの追記です。ドル円(金利)が大きく下がり、株価の方も抵抗線を超えたことで、今週は普通に「買い」で大丈夫な状況に変わりました。(=大きく買いとまでは言いませんが、買いで良いということ)原油下げシナリオもなくなりました。これは「来月から想定していたシナリオが早まった」ということで、私も全体的にロングポジションを取りました。ただ、週明けは下がるかもしれないので、金曜引けでポジション縮小する予定です。(そして、週明け(来月初)が「再度の買い場」になると思うのですが、その後また下がりそうで、かなりタイミングが難しくなってきています。上がっては下がるを繰り返すような展開。ただ、為替に関してはしばらくは円高方向で問題ないでしょう。円安で上がった銘柄は下がる可能性があるのでご注意下さい)
【10月17日(月)~】メインシナリオ
1週間が早いです。先週長々と書いたので今週は手短に終わりたかったのですが、また書かなければいけません。説明が必要な状況になってしまいました・・・毎週書くのも大変になってきたのですが、とりあえず進めていきます。
先週の相場で一番大きな出来事は「ドル円が下がらなかった」ということです。149円近くまで上昇したことが問題なのではなく、“先週下がらなかったこと”が問題なのです。というのも、これによって今後のシナリオが大きく変わってくるからです。
先月時点での想定シナリオと、現在の想定シナリオは大幅に変わってしまっています。まず、前々から言ってきた「今が買い場」という意見には変更ありません。何ヶ月も待ってきた買い場がようやくやってきたということで、私もここから強く買っていきます。それでは、買い場である考えは変わらないのに何が変わったのかというと、ここからの上昇期待です。本来であれば、先週の調整で債券が買われて金利下落となり、それが今後の大きな上昇エネルギーになるはずでした。しかし、その想定に反してドル高が継続してしまいました。そうなると、ここからの上昇が弱くなることになります。実際、この数週間の動きだけで、今後の上昇期待値がどんどん下がってきています。具体的には、先月の段階で「10月中旬が今年最大の買い場となり、そのまま年末まで」と言っていたのに、先週にはそれを撤回して「上昇は今月まで(米中間選挙まで)」という意見に変更しました。今回はそれをさらに変更して「1週間程度で上昇は終わり」とします。しかも、当初期待していたほどの上昇にならないかもしれません。(それでも、買うとすればここしかないので買い場だと言っています)
正直、金利がこのような状況だとボラティリティが高すぎて安定しないのです。このnoteでは“1週間単位”の戦略を書くわけですが、そもそも1週間も続くような局面がないので、ここに書きようがないのです。(=数日程度のトレードしかできない) 今回は、そんな状況下でもようやく1週間は続きそうなので“買い場”と書かせて頂きます。
まずは先週の大まかな振り返りをしますが、結局金利は下がらずドル円も下がらなかったので、想定通りにはなっていません。(=狙っていたドル売りもコモディティ買いもできませんでした)ただ、それでも株価の動きとしては狙い通りだった部分があり、週明けの下落で大きくショート利益が出たのと、あとは金曜の大幅上昇は取れましたので、トレード自体はうまくいきました。
これは私の相場メモとして書いておきますが、CPI発表の翌日(金曜)は大きく買われるのがわかっていたので、朝から片っ端から上がりそうな銘柄を買っていきました。そして、その日は相場を見る時間がなかったこともあり、すべて“大引け決済”に。深く考えたトレードではないのですが、その日の雰囲気(=朝から特買い続出)は特別だったこともあって思い切りました。(その他、もう少し細かく言えば、後場からは先物ショートも入れました。予想していたSQ値を大きく超えたので、引けにかけて下がると考えたのです。実際、SQは予想通りで終わりました)
実は、前々から“14日(金)17日(月)が買い場”だと言っていたのですが、途中から“17日(月)が買い場”とだけ書くようにしました。本当は14日も買いだと思っていたのですが、“その日の買いと17日の買いではセクターが変わってくる”と考えており、ややこしくなるので17日だけ書くようにしました。具体的には、14日は何でも買える買い場。しかし、17日(の後場以降)に買うのはそうではありません。その理由が金利です。前回の段階で私が考えていたのは、「17日あたりまで金利下落、その後に金利上昇&株価上昇」です。となると、14日の買いは金利が低い局面での買いなので何でも買えるのですが、17日の買いは金利上昇での買いなのでセクターを絞る必要があります。14日に上昇した銘柄はまた下がる可能性があるということです。14日の雰囲気ではハイテクセクターなども積極的に買われ、私も買いましたが、すべてその日のうちに手仕舞いしたのは、そういうことです。(※現在は全体的にポジション縮小して終了)そして、17日に私が買っていきたい銘柄もすでにピックアップしていますが、結局、条件に合ったのがディフェンシブ銘柄のようなものが多く、景気後退を意識したポートフォリオが出来上がりそうです。少なくともこの金利上昇に勝たなければいけないわけなので、多くのグロースでは厳しくなると思われます。(もちろんインバウンド関連など円安がプラスに働くものは例外ですが、それでも景気敏感株(自動車等)のようなものは弱いでしょう。ナスダックもSOX指数も安値更新中です)というわけで、買い場とは言っても何でも上がるという話ではないので、しっかり見極めるようにしましょう。想定と逆に動いた場合は迷わずカットです。
(※ここで私のトレード手法を簡単に説明しておきます。一言で言えば、「上がるなら買う、下がるなら売る」だけです。トレンドラインを割ったらすぐカットします。この時点で迷うことはありません。損切りは機械的に、何も考えずに行います。ですので、含み損を持つことはほぼありませんし、損切りタイミングはかなり早いです。・・・このように言うと、“損切りばかりで利益が残らないのでは?”という人もいるかもしれません。しかし、そのような人は、損切りではなくエントリーが間違っているのです。損切りに関しては、頭を使わずに機械的に行います。しかし、エントリーは十分に考えた上で慎重に行います。つまり、大事なのはエントリーなのです。これを逆にするとトレードは失敗します。エントリーを絞った上で、“これなら確実”と思えるエントリーだけを心がけましょう。そして、それでも逆に動いてしまった場合は、“何も考えずに”損切りするだけです。(もしくは、最初のエントリーは打診(お試し)で小さくすれば良いです。それなら損切りも抵抗がないかもしれません。そして確実に大丈夫だと判断してからポジションを積み増します)
あと、今回はドル売りや金・原油買いを狙っていたのに、それは結局ノートレードで終わりました。正確に言えば、打診で入ってロスカットは何回かしたのですが、トレンド転換する様子がなかったのでトレードしようがありませんでした。この説明でわかると思いますが、私は順張りしかしません。大きく見れば逆張りに近いようなエントリーをする場合でも、確実に反転したと言える状態にならないとエントリーしないので、それは結局、順張りだと言えます。その順張りの方向感がなくなったら、その時点でカットです。(確か週の最初の時点では原油買いをしていたのですが、その上昇が弱くなった時点で早々に利確撤退しています)
そして、今回のドル売り狙いに関しては、「下抜けすれば逆指値で売りエントリー」という注文は常にしていました。60分足のトレンドラインを割ればトレンド転換の判断をするつもりでしたが、まったく割れることなく上昇し続けました。その間は、一応“小さくロング”は入れていました。ラインを割れたらドテンショートになるような注文ですので、このロングポジションから見れば、「上昇に応じてトレーリングストップを引き上げていく」ようなトレードになります。わかる人は参考にして下さい。今回、“ドル売りを狙っていた”とは言っても、常にドル売りポジションを持つわけではなく、このような狙い方(下抜けエントリー)もあるということです。もしドル売りを持ったままだと大きな損失になっていたところですが、そもそも私は含み損を抱えるようなトレードをしませんので、その点は大丈夫です)
まとめると、先週は最初(火)と最後(金)に大勝ちできたので良かったですが、途中は相場転換もあってロスカットが重なり多少マイナスの場面もありました。一方、FXの方はトレードチャンスが多く、ドル円以外のトレードも何度かしていたのでプラスで終わっています。
さて、ここから今週の話をしていきますが・・・17日(月)は重要な転換ポイントだと考えています。当初の予定では「ここまでドル下目線でその後から上目線」でした。ですので、18日からはドル売りを積極的に狙うのはやめます。(※値だけ考えれば149円手前は売ってもいい水準だと思いますが、波動で見ればまだ上昇しそうです) 同時に、以前よりお伝えしていたように「コモディティ・仮想通貨もここまで」と考えています。ここから金利上昇局面を考えているので、金利のつかない投資対象はすべて手仕舞いです。(中長期で持っていたイーサリアムも売ります。ビットコインはどこかでショートを狙います。なお、これらはドル建てでの話なので円建てでは上がるものも出てくるかもしれません)
ただ、実際のところ、ここから株も難しくはなってくると思います。上がるとは言っても、セクターが絞られてグロースが買えないとなるとパフォーマンスは低くなります。・・・そこで、その先の戦略も考えていたのですが、あらゆるリスク資産からマネーが引き上げられる展開になった場合、為替(FX)をメインにした方がボラティリティがあって良いかもしれません。私は、今は株がメインでFXはサブにしているのですが、株が稼ぎにくくなればFXの割合を大きくした方がパフォーマンスが上がりそうです。狙うとすれば、ドルは高くなりすぎたのでユーロなどが良いかもしれません。外貨買いポジションを持つのが一番効率が良いトレードになる気がするので、株でやれることがなくなればFX中心に見ていこうと考えています。(※大局としては、10月円安・11月円高想定です。金は1600ドルを目指すと以前書きました)
・・・少々雑かもしれませんが、ここまでにします。
この1週間の感想としては、本来ならドル売り目線だったにも関わらず “どう考えてもドルを買うしかない状況”になってしまいました。今は世界全体で意図的なドル高政策が行われているのは理解していますが、それでもここで下がらないのは“異常なこと”です。英国政策の影響で株と債券が逆相関ではなくなっているのです。マーケットを見ていても変化があり、好決算でも売られるケースが目立つようになりましたし、この数週間だけでもかなり雰囲気は変わりました。チャートだけ見てもわからないかもしれませんが、細かく分析すればするほど「適切な投資先がない」という過去見たことがないほど危険な状況に近づいています。(=だからあちこちに資金が移動しては抜かれるを繰り返すのです) ここからは、例えば金や仮想通貨が上がることがあったとしても、1週間未満の短期上昇で終わったりするでしょう。以前であれば「週ごとに相場が変わっていた」のが、「日ごとに相場が変わる」くらいにスパンが短くなっていきます。そのような相場で勝つのは至難の業です。とりあえず、現時点で言えば「ダブルボトムからの上昇」というシナリオが一番確度が高いと思われるので今週は買っていきますが、“1週間続くだけでも長い方”だということです。まずは、リスク局面の中での貴重な上昇を取るようにして、その先のことはまた次回考えることにします。
(注:一点補足ですが、17日が底になる想定なので夜の米国時間ではまだ下がる可能性もあります。基本的には「17日の引けか18日の寄りで買い」と考えるのが適切かもしれません。最終的にはチャート判断となります)
【10月11日(火)~】メインシナリオ
【下に追記あり】先週の相場に関して。結果的に言えば、完全に想定通りの展開・・・なのですが、実際にはそんな単純な話ではなく、かなり説明が長くなってしまいます。うまく説明できるのか(理解して頂けるのか)わかりませんが、順番に説明していきたいと思います。
前回どう言っていたのかというと、「最後の“逃げ場”となる大きな上昇があれば、そこが絶好の売り場にもなって下落相場へ」ということでした。これが1週間前の時点での私のメインシナリオであり、その通りになったと言えます。しかしながら、実状は異なります。私の頭にはこのメインシナリオがあったにも関わらず、マーケットを見る限りでは、まったくその気配はありませんでした。当初の予定であれば、私は今現在、今年一番と言ってもいいくらいの自信を持ってショートポジションを持っていたはず。しかし、大口の手口を見ていると、なかなか下方向に仕掛ける様子はなく、むしろ、少し下がってもまた上がるような手口でした。この場合、当然、自分の考えよりもマーケットを優先しなければいけません。私も強くショートするわけにはいかず、ロングを持ちつつショートは予定より少なめに。先物はいつでも逃げられるのでショートしていますが、リバウンドを警戒したまま週をまたぐ形になりました。
以上が大まかな1週間の流れなのですが、それでも細かいことを言えば、それぞれうまくいったトレードがあります。私のメモ代わりに書くことにしますが、実際のところ、“(上がってから)買ってました・(下がってから)売ってました”というのは誰にでも言えることです。できるだけ疑われるようなことは避けたいので、念のため【追記】という形で先に書いておいたことがあります。
まず、当初より天井として意識していたのが10/5でした。ですので、そこまではロング中心で、そこからショートを増やすということを追記していました。そして、「先週からビットコイン・金・コモディティを買っていたのは金利下落を想定していたからですが、また金利は上がると思うので金・ビットコインは利確しました」と書きました。つまり、そこまでは金利下落、その後に金利上昇という想定なので、今現在は“金利上昇想定”ということになります。9月の段階でドルを買っておきましょうと言っていたのは、ここからの金利上昇(ドル高)に備えてです。時間軸がバラバラなのでわかりづらいと思いますが、「10/5を金利下落→上昇への転換点として見ていた」ということです。そして、金利上昇なので株価は下がります。「日経↑ダウ↓」ということも書いていましたが、日経は比較的強くてわかりづらいので、私は現在はダウを主にショートしています。(日本株に関しては、以前より海運などをショート。ロングはインバウンド関連が相変わらず残ったままです。10/11に入国規制緩和)
さて、この10/5からの金利上昇がいつまで続くと考えているのかというと、連休明けの10/11です。そのため、そこまではドル高。しかし、その後、ドルが下がると見ています。これが、以前から何度か書いていた展開です。今考えなければいけないのは「株から債券にマネーが移動して金利が下がる流れ」だと言いました。これを待たなければ、株には手を出せないのです。そして、今週はこの方向に向かうと考えていたわけです。(だから“10月中旬にはドルが下がるかも”ということを以前書きました)
かなりややこしい話をしているので理解しなくていいと思いますが、とにかく今週に関しては言えば「上がった金利が下がっていく」という想定なのです。そうなると、株は買いか?と思われがちですが、それはまだ早いです。というのも、なぜここで債券が買われるのかというと、それは景気後退懸念があるからです。だとすれば、ここからマネーが向かうと思われる先は、コモディティです。私は、以前より「コモディティは10月まで」と言っており、先週の話では「この後に金利上昇するだろうから金・ビットコインは利確した」と言っておきながら、「コモディティはホールド、さらに原油買い」とも言いました。なぜ、そのタイミングでコモディティも売らなかったのかというと、“ここからはコモディティが上がる”と考えていたからです。(売却した金・ビットコインとは時間軸が違うということです)
というわけで、(想定通りであれば)今週買うなら、金利のつかないコモディティで良いのです。金・ビットコイン・不動産などは、ここなら買って良いのではないでしょうか。ですが、これもまた「10月中旬まで」と言っていたように、今週いっぱいまでです。来週からは再び金利上昇を考えているのですが、それはここまでの金利上昇とは違い、健全な金利上昇になると思います。つまり、「リスク回避のために債券が買われ、金利が落ち着いたので、再び自然な流れで債券から株に向かう」というものです。だから、来週からが本格的にリスクオンということになり、当初からのシナリオ想定(=10月中旬が買い場)の話と一致します。
今の相場は非常に複雑で、私も分析するのに普段の何倍も時間を費やしていますし、説明しても伝わりにくいと思います。そして、この先の相場展開も考えてはいたのですが、やはり、単純な相場ではないと思います。前回「あとは年末までこのままいけば良い」と言ってしまいましたが、その発言は撤回します。そんな簡単にはいかないでしょう。確かに、振り返れば“この10月が買い場だった”と言えることにはなるかもしれませんが、年末までに何度も乱高下すると思います。それはおそらく今年で終わらず来年も続くでしょうが、なぜそうなるのかというと、金利が安定しないと考えているからです。金利というのは、別に“高いから悪い・低いから良い”という話ではなく、投資家にとっては安定しているのが良いのです。なぜなら、安定さえしていれば、投資先が定まるからです。(金利が低いならグロースを買えますし、金利が高いならバリューを買えば良いだけです)今の私の相場分析というのは、実質、金利動向の予測がメインになっています。(※ちなみに、ニュースや情報は気にしませんし各指標も参考にしていません) QTでマネーサプライが減少するという“過去最高難易度の相場”なので、これから数年先まで残れる投資家はわずかになるのではないでしょうか。少なくとも、これを買っておけば大丈夫というものは存在しません。日々のマーケットを見て、次の展開を予測できる“的確な相場観”が必要になります。中長期の投資は今は非常に難しい時期です。(・・・というわけで、来週から久しぶりに株は買いでも、来月になればまた下落想定することになりそうです)
ここで、1つ書き忘れたことがありました。これは私のメモとして書いておきたいのですが、米国市場で再び金利上昇が始まったタイミングで私が買ったものがあります。その時点では(金利上昇なので)米国株で買える銘柄がなく、ドルは現金のまま置いていました。もちろんドルが上がるのでそのままの状態でも良かったのですが、ドルはFXでロングしていましたし、せっかくのタイミングということで、ここでエステートベア3倍のETFを買いました。これは米不動産が下がれば上昇するETFで、金利上昇するなら上がるだろうと思って、大きく買いました。すでに10数%急騰しており、リスクは高いですが大成功のトレードでした。(もちろん週明け早々に手仕舞いしますが、このように考えるのが金融リテラシーということです)
・・・以上。今回は難解な説明になってしまいましたが、今週の戦略をまとめると、(10/11以降)金利上昇から下落に切り替わる想定でコモディティを狙うということです。原油・資源・金・不動産・ビットコインなどと同時に、ドル売りも狙いたいです。(※一点注意ですが、私が言っているコモディティの上げ下げはすべてドル建ての話です。円建てで見た場合、ドルが下がると下がったりドルが上がると上がったりして話が合わなくなるかもしれませんので、その点はご注意下さい)そして、今週この展開で進めば、来週にはコモディティ・仮想通貨は終了して強気で株買いというシナリオで考えます。円安も同時に再開となります。(※ただし今月まで。来月は円高) 問題は、今週の10月SQを目指してどこまで株が下がるのかがポイントです。ダブルボトムか?それともそれより上なのか下なのか?大口は仕掛けてくるのかどうか?・・・引き続き、シナリオに合った時にはトレードして、合わない時には何もしないだけです。
(なお、ここに書いているのは1週間単位で考えた場合の投資戦略です。私は1~数日程度のトレードも多々しますが、それは書いても仕方ないのでここに書きません)
【10/12追記】前場が終わったタイミングでこれを書いています。ここまでインバウンドや円安恩恵銘柄を買い、ハイテクや景気敏感株を売りという感じで割合としては売りが多めなのですが、今日で売り目線は終わりにします。今はドル高(金利上昇)が終わるのを待っている段階で、それが終われば上記で書いたように資源が上がると考えているので、金・原油買い・ドル売りなどを狙いたいです。株も買っていきますが、金利が変わると上昇・下落銘柄が入れ替わるのでご注意下さい。基本的にはニュートラル目線で、SQも今の水準で落ち着く気がします。来週月曜が一番の買い場(底)だと考えており、来週からは完全に上目線(円安再開)となる想定です。
【10/13追記】CPI発表直後の追記です。ここでドル円が下がらないとすれば、この先シナリオが変わるかもしれません。(詳しくはまた週末に書きますが、ここで下がるから来週以降~月末まで上がると見ていたのです)結局、狙っていたドル売りもコモディティ買いも、逆指値(エントリー)にかからないのでポジションを取らないまま終わりそうです。逆に、一応ドル買いは持っていたのですが、それはあくまで動きを見るための低ロットです。それよりも下抜けのドテンショートを狙っていました。株の方は、売り目線は終了のつもりだったのですが、それでも本日引けの時点で買いたい銘柄がほとんどなかったために売りポジション(ハイテク等)の方が多く残っています。いずれにせよ、想定からは外れているので、来週月曜の買いで良いのかどうか?今週末はしっかり分析する必要がありそうです。(仮想通貨は今日一時的に下がると考えており、その点に関しては当たりました。書いていたわけではありませんが… ビットコインはここからリバウンド想定で、その後ショートしたいです。年末には下がるでしょう)
→その後、米国株が上がってきたので米国株を買っていきました。ルール通りに淡々と。(Twitter株、エネルギー・ディフェンシブ中心) 225先物は、ドル円が強いと読みづらいので触っていません。指数はSQまでニュートラル目線です。(→その後、個別日本株をいくつかPTSで買いました)
【10月3日(月)~】メインシナリオ
難易度の高い1週間だったのではないでしょうか?今のマーケットを見ていると、「プロが本気でやり合っている」というような印象を受けます。また、普段の相場は大口の手口(仕掛け)通りに動かされることが多いのですが、ここ最近は、大口も急な動きに翻弄されて、出される手口がワンテンポ遅れているように感じます。そんな中でも一貫して売り続けているのがゴールドマンということで、何かを知っているかのような怪しい雰囲気です。そんなプロ同士が本気でやり合っている戦いの場に、ちょっと投資を勉強した程度の人が参加したところで、巻き添えを食らって大怪我するだけです。それがわかっていたので、前回はこのようにお伝えしていました→
「ドル円・日本株・金・ビットコイン・コモディティの一時的な上昇があるけれども、難易度が高いので一般的にはおすすめできない。今は新規買いではなく、すでに持っているポジションを整理する“逃げ場”として考えるべき」・・・そして、10月に入ればそんな上下激しい相場は落ち着き、再びわかりやすい下落相場に入って“今年一番の買い場を目指す”というのが想定シナリオでした。
それでは先週の振り返りですが、私としては基本的に想定通りだったと言えます。ただ、それをすべて書けない(書いても意味がない)のでいくつか覚えていることだけメモしておきます。
大きな動きはイギリスでしょう。ちょうど前回(※本当はもっと早く気づいていたのですが)「日本以上にイギリスが危うい」と書いたところ、週明け早々にはポンドの暴落から始まりました。この下げ自体は狙っていて大きな利益を取れたのですが、その次のトレードでは失敗に。あまりにも動きが激しく、これは手を出さない方がいいと判断しました。そして、もともと先週の為替は“トレンド形成する時期ではない”と考えていたこともあり、ノーポジションを基本にして次のような戦略に変えました→
「ポジションを持っていると、上下の急な動きで狩られてしまう。だとすれば、その逆を狙う方が期待値が高い・・・つまり、大きく離れた上と下にエントリー指値を置いて待つ」という戦略に。“エントリーできたらラッキー”程度に考えて、もし運良くエントリーすれば値が戻った時に決済です。「フラッシュクラッシュ狙い」のような考え方ですが、これはかなり低リスクで、ボラが激しい今だからこそ有効な戦略です。実際、この方法で“運良くエントリーして大勝ち”が2回できました。このような場面では使える戦略ではないでしょうか。(もちろんロスカット必須ですが)
また、「イングランド銀行の債券買い入れで長期金利低下」の動きもありました。これを見た時、私はすぐにCFDで金・原油を大きく買いました。もちろん先物も買いましたが、この動きはすぐに終わると考えていたので一晩明けて早めの決済をしました。このように、それぞれが上がるタイミングはあっても、すべて“一時的な上昇”ということなのです。だからこの毎週更新のnoteで1週間単位の投資戦略としては書きようがなく、“それぞれ上がるタイミングがある”としか言えないのです。
そして、今現在はというと、コモディティ(食糧関連)買いとビットコイン買いが私のメインです。金も少し買っていますが、それはすぐ売るつもりです。株の方は、金曜の引けまではショート中心(ハイテク海運など大型株)だったのですが、引けでほぼ手仕舞い。ロングとショートが少し残りましたが、全体としてはポジション縮小して終わらせました。あと、為替に関しては10月は円安で「9月中の安いところでドル円買い」と以前お伝えしていた通りです。
さて、それでは今週どうなるのか?ということですが、最近は上下慌ただしく続いたのが、いよいよ方向性が定まってくると考えています。今週、最後の“逃げ場”となる大きな上昇があれば、そこが絶好の売り場にもなって下落相場へ・・・ そう言えば、以前「日経26000円・ダウ29000ドルはほぼ確実」と言っていましたが、それを実際に達成したことでの反発が今なのです。エリオット波動からも25800円が反発ポイントに見えていましたが、この反発が終われば米国市場を起点に本当の下げがやってくるという想定です。(日経が強くても米国が弱いため)
現在はビットコインをロングしていますが、週明けにビットコインが上がれば、そこでおそらくドテンショートすると思います。この先はしばらく仮想通貨に資金が向かわないと考えているからです。中長期で持ち続けていたイーサリアムもそろそろ手仕舞いするタイミングが近づいています。(※イーサリアムに関してはマージ後にうまく調整されたので、ビットコインよりは下落時期が遅れる気がします)
・・・以上のように、今週上昇して相場の天井となれば、あとは株はショートがメインになります。そして、そのまま10月中旬まで下がれば、そこが今年一番の買い場に。米国市場が崩れればドルも下がっていると思います。しかし、その底打ちの後には全資金が一気に株に向かうことになって、コモディティ・仮想通貨の上昇はそこまでだと思います。“コモディティを買うくらいなら株を買いたい”というような完全なリスクオン状態になると考えているからです。(※夏前から “コモディティを買うなら8月後半から10月”と言っていました)そして、その勢いで年末までいけばいいという感じです。
私もしばらく2-3割に抑えてトレードしている状況でしたが、やっと今月からフルでトレードできそうで楽しみです。相場転換の前兆としては、仮想通貨を見ておくと良いのではないでしょうか。すでに底を打ったという意見も目にしますし、確かに一旦反発すると思いますが(=短期買いポイント)、私はゴールドマンが売り続ける限りは下目線で考えます。現時点ではコロナ安値まではあり得ないのですが、決めつけることなく、慎重に見極めながら実際のトレード戦略を考えたいと思います。(今のところ、日経先物が上がるなら27000円・下がるなら24000円という感じなので、27000円付近まで上がるのを待って売り狙いというイメージです)
【10/5追記】(※状況が変わるため修正しています→)現時点でオプションを見る限りでは上も下も両方ありえる状況で、暴落はないけれども、下がらないというわけでもありません。ここまで私はロング多めでありながらも徐々にショートも増やしています。さらにショートを増やすかどうかは相場次第になりますが、実際のところ日経27000円を超えるとかなり上値が重くなります。なお、先週からビットコイン・金・コモディティを買っていたのは金利下落を想定していたからですが、また金利は上がると思うので金・ビットコインは利確しました。(※コモディティはそのままで原油も買い。ビットコインは今週末まで強いと見ていますが早めの利確です)基本的に日経は強いと考えているのですが、問題は米国市場です。今は感覚的には「日経↑ダウ↓」なので上がるか下がるかわかりづらくなっています。来週にかけて、これがどちらも下方向になるというのが想定シナリオなのですが、現時点の手口を見る限りでは上でも下でもなく乱高下しそうな雰囲気のままです。ここまでの上昇はあくまでショートカバーであり、買い仕掛けは入っていません。方向感がないのではっきりしたことは言えませんが、下がったとしても一時的な下げで終わり、再度上昇する可能性があります。
【9月26日(月)~】メインシナリオ
まずは先週の振り返りですが・・・祝日が2回あり日本市場は3営業日のみとなりましたが、またしても面白味のある相場になりました。正直、相場というのは“出来高があってこそ”であり、閑散相場ほどつまらないものはありません。どれだけ上下のボラが激しく難しくても、そのおかげで私たちトレーダーは利益を得ることができるので、このように盛り上がっている間はなるべく相場に参加したいと思えます。(※過去、私はFXをメインにしていた時、動きがないためにしばらく相場から離れていた時期があります。その時と比べれば今は参加する価値のある相場だということです)
とは言え、これも私自身の相場メモという位置づけで継続しているnoteです。もはや誰のためでもないのかもしれませんが、どこかに残しておくことに意味があると考えて、今回もトレード履歴として書いておきたいと思います。
まずはFOMCのことから。「日経先物27500円を割れば26000円に向けて下落」というのが以前よりお伝えしていた流れです。これは大前提として継続しつつも、FOMC前には期待で上がると考えて一時的にロングしていました。それでも、あくまで狙いはFOMC後の下落です。というのも、「0.75%の利上げは発表前にはすでに織り込まれており、実際に0.75であったとしてもそれ以上の上昇はあまり期待できない。逆に、もしサプライズで1%だった時には大きく下落する」・・この場合の上昇と下落の期待値を比較すれば、圧倒的に下方向がリスクリワードが高いです。このように期待値の高い方にベットしていくのがトレードですので、FOMC直前で下落狙いのドテンショートに。実際には0.75のままでしたが、それでも“事実で売り”ということで結果的には正解になりました。
次に、前の週から連続ストップ安で話題になっていたダブルスコープですが、22日に寄り付くのが確定していました。様々な見解が錯綜していましたが、私自身はその前日のPTSを見て自分なりに寄り値を推測し、それよりもPTSが安ければ買ってみるつもりでした。実際にPTSで安くなったので100万円分ほど試しに買ったところ、翌日の寄り値はほぼ予想通りに。一晩だけのギャンブルトレードでしたが、100万円で数十万円のリターンを出せたので大成功でした。
(※ただし、これは私が以前から監視して知っていた銘柄だったので勝負しただけです。知らない銘柄であれば手を出していませんし、寄り付きで決済した後は見ていません。なお、これは別に今回うまくいったから書いているのではなく、失敗したとしてもここに書くつもりでした。勝ったとしても負けたとしても、これがトレードの考え方だからです)
さらに、何と言っても為替です。為替に関しては、9月末までどちらかと言えば円高(円安は10月から)と言っていました。それでも、先週に関しては“レンジ”と見ていたので、ポジションを持った状態ではなく、離れたところに指値を置いていただけです。そんな離れた指値(ドル円145円超え)でショートが約定したので、その後、余裕を持った下値で決済指値を入れておいたところ、後で確認するとそのポジションがなくなっており、一瞬何が起こったのか理解できませんでした。あったはずのポジションが消えた?と思ったのですが、実際にはわずかの時間で2-3円幅くらい取れたようです。その後は想定下値に達したということで、その時点ではクロス円のロングポジションをいくつか取りました。
少し解説しておきますが、私が長年相場を見てきた結論として、為替というのはファンダメンタルズで考えても意味がないと考えています。それくらい複雑な要素が絡み合っているので、円安・円高の理由を解説している専門家の意見などは、正直まったく見る必要がありません。理由を知ったところでトレードで勝てるわけではなく、緩和や為替介入など誰もが知れる“情報”をもとにしたトレードだけは絶対やってはいけません。
為替のトレードであれば、ファンダメンタルズではなくテクニカルを優先すべきです。為替介入があろうがなかろうが、上がるとすればどこまで?下がるとすればどこまで?というのがテクニカル分析から想定できます。ダウ理論、フィボナッチ、エリオット波動など何でもいいのですが、「どのように動くのかを先に想定して、どこで買って(売って)どこで売るのか(買うのか)を決めてからエントリーする」のが勝つために必要なトレードです。(例えば、今ドル円が下がるとすれば136円を目指すでしょう)
くれぐれも緩和継続だからロング・為替介入だからショートというような単純な思考はしないで下さい。時間軸によっても違いますし、誰もが考えるようなことで勝ち続けられるほど甘い世界ではありません。むしろ、多くの人が円安を考えるなら円高、円高を考えているなら円安というように、逆の方向を意識して下さい。その方が期待値の高いトレードにつながります。
なお、何週間も前に気づいていながら書き忘れていたのですが(後出しになりましたが)、クロス円以外であれば“ポンドドル売り”に優位性がありました。これは不謹慎ではありますが、日本円よりも英ポンドの方が危うい状況だからです。もうかなり動きましたが、利上げするまでポンドは売られるのではないでしょうか。
(※ちなみに、株式投資の場合は、為替よりはファンダメンタルズの影響が大きくなります。そのため「投資の知識があれば株式投資の方が有利」かもしれませんし、「投資の知識がない場合はテクニカルでFX」を選択した方が勝てる確率が上がるでしょう)
・・・以上のように、「FOMC、ダブルスコープ、為替介入」という3つのイベントが印象的だった1週間(実質3日間)でした。そして、本来ならこれだけで終わると思っていたのですが、金曜夜には米国市場で暴落がありました。
現在の私のポジションとしては、日経先物はショートで継続中。今回から先物の祝日取引が始まったこともあり、金曜には追加で売り増ししました。すでに最初の建値から1000円幅を超えましたが、ゴールドマンサックスが売り続ける限りついていくと思います。その他、CFDで金をショートしていた分は金曜に手仕舞い。日本株に関しては、ロングではインバウンド関連が残っており、ショートでは海運など大型株が並んでいてショートの方が多めになっています。為替の方はクロス円で複数のロングを持ったと書きましたが、週末の現時点ではドル円のロングのみになっています。
ここまでのトレードはうまくいきましたので、この一週間はプラス推移で終えています。しかし、金曜夜の下落で、もしかすると週明けマイナスになるかもしれないのがコモディティ短期買いの部分です。先週、“狙うとすればコモディティ”と言ったのですが、これが間違いだった可能性があります。それでは、なぜそのように考えていたのかというと、私の想定では金曜夜の米国時間では資源やダウが一時的にリバウンドすると考えていたためです。(なので、ずっと持っていたダウのショートも解消してしまいました) コモディティとは言っても、原油は下落中で買える状況ではないため、私が買っていたのは食糧関連のみです。金曜夜の展開で想定と異なる動きとなったので、週明け早々にこの短期分は手仕舞いして再度のタイミングを狙います。
(※もう少し補足すると、9月下旬の下落ではコモディティは下がらず、コモディティも仮想通貨も何もかも下がるのは10月だと考えていたのです。残念ながら今回下がってしまいましたが、10月上旬まではまたコモディティにチャンスがある気はします)
さて、長くなっていますが、ここからが今週の戦略です。
本来であれば “週明け少し上がってから下がる”という想定だったのが、すでに先週末で下がってしまったので、多少のシナリオ変更があります。
当初の想定シナリオでは、10月に入ってから円安で上昇(※正確には暴落前の急騰)という考えでした。そのため、9月中に下がったところは買い場と言っていたのですが、軌道が変わり、この戦略はあまりおすすめできなくなりました。
私自身に関しては、日経とダウ指数をショートしつつ、今週~来週の「ドル円・日本株・金(ゴールド)・ビットコイン・コモディティ」の一時的な上昇は狙うつもりでいます。(←これらが上がるタイミングがあると考えています)しかし、これは難易度が高く一般的におすすめできる戦略ではありません。ここから上がったとしても“一時的な上昇”に過ぎないため、一般的には今週(今月中)に関しては「逃げ場」として考えるのが良い気がします。ここから新規でロングを入れるよりも、すでに持っているポジションを整理する期間。そして、10月からの本格的な下落(崩落)に備えるということです。ここで無理にロングを狙うより、10月に入って上がったところからのショートを狙う方が期待が高いはずです。上昇は短期で終わる一方、下落期間は長いので入るチャンスも多く、難易度的にもやりやすいトレードだと思います。日経先物26000円・ダウ29000ドルであればほぼ確実に達するのではないでしょうか。
(また、このような話はあまりすべきではないかもしれませんが、ユダヤ暦において今は大きな変革の時で、これから何が起こるかわかりません。「リスクは過去最高レベル」と言ってもいいくらいなので、今は本当に防御を高めるようにして下さい。今稼げなくてもチャンスは必ずやってきます)
もちろん、わからなければいつも通り何もしないのが無難です。おそらく10月中旬・・VIXが上がり、金利上昇が止まり、SOX指数が切り返す気配があれば、そこが今年一番の買い場になります。そこから株価は急騰するのではないでしょうか。大半の人はそれまで何もせず待てば良いのです。そのためにも、今週はキャッシュポジションを増やす準備をしましょう。
投資の基礎中の基礎として、「相場においては金利が最重要ファクター」ということを忘れないで下さい。それはどんな将来性のあるストーリーや材料よりも優先されます。そもそもこんなに金利が上がっているのにリスクのある株を買う理由なんてなく、ましてや金や仮想通貨なんてまったく魅力がないのです。金利が急騰すれば、AIが一気に株を売ってきます。相場の世界で生き残りたいのであれば、まずはマネーが債券に向かって金利が落ち付くのを待ちましょう。
(※最後に、先月末にも書いたのですが、オマケ情報です。
「通称:株主優待のタダ取り」というのがあります。(株価変動リスクなく)株主優待だけを受け取りたい場合、権利付最終日(今回は9/28)に現物買いと空売りを100株ずつ入れて権利落ち日(今回は9/29)に「現渡し」することで、売買手数料のみで株主優待を受け取ることができます。(数百円のコストで1000円のクオカードを受け取るなど)興味のある方はネット検索して調べてみて下さい。このようなページがあります→)
【9月20日(火)~】メインシナリオ
先週を振り返ると、何かと情報量の多い1週間でした。そんな中でも日々の分析・判断は合っていたようで、この相場で日々プラス推移できたのは私としても上出来のトレードでした。ただ、それでも頭を使わずに勝てるわけではないため、難しい相場だということは身にしみて感じています。
さて、情報量が多いので何を書くか迷うのですが、私自身のトレード履歴(相場メモ)として残しておきたいことを優先して書くことにします。
大きなイベントとしては、CPI発表がありました。いつも言うことですが、CPIの数値がどうかは関係がありません。市場のイベントというのは、流れを変えるきっかけになるものなので、市場参加者がどう考えているのかを想像して、イベント後の動きを予測して準備する。想定の逆であれば何もしないし、想定通りであればその方向にベットします。(ただし、直後は逆に動くことが多いので、投資経験の少ない人は様子見した方が安全でしょう)
前回の【9/13追記】で書いたことは割愛しますが、その後の動きとしてシナリオ想定していたのが「相場は下方向に向かうのでは?」ということでした。ですので、実際に日々の機関の仕掛けを見ながら、週の後半にはショート割合を徐々に増やす展開になりました。(全体としてはグロースが堅調だったので、運良く決算後のストップ高を2つ取れたのは良かったです)
日本株のロングはインバウンドなど円安恩恵の銘柄が多かったのですが、それも減らしていくことになりました。ショートは以前から下目線で監視していたハイテク・海運など。私の手法は相場の方向とともにポジション構成が変わっていくので、週の終わりの現時点ではショート多めになりました。(ロングは銀行株などが残りました)前回の追記で「日経27500円を割れば下落開始」と書きましたが、すでに割りましたので、ここからは(指数で言えば)下落ということになります。(=安値をさらに割るとAIアルゴが一気に売ってきます。27500円が上値抵抗線となって26000円を目指す展開へ)
それ以外に今ポジションを持っているのが、CFDで金(ゴールド)をショート。ダウもショート。225先物でもショート。このあたりは三連休限定の短期ポジションなので連休明けすぐに手仕舞いします。(※おそらく連休明けにほぼすべてのポジションを入れ替えると思います。ここまでとは逆の動きになると見ているため)あとは、金曜の引けで翌週(つまり今週)向けのポートフォリオとして、コモディティを少し買いました。後で説明しますが、今週狙うならコモディティです。
為替に関しては「ここから月末にかけては円高方向を狙いたい」と書きましたが、その翌日にはレートチェックの話が出て大きく円高に振れることになり、その一瞬だけでもかなりの利幅を取れました。特にポンド円です。(とは言え、ストップ高もそうですが、こういうのはただの運なので実力とは無関係です)ここからの為替はレンジで、本格的に円安に動くのは来月に入るタイミングだと考えています。ですので、逆に言えば、今月中の下がったところでロングを仕込んでおくのが中期的には正解になるのではないでしょうか。10月は円安相場を考えています。
あとは一応触れておきたいのが、金曜に急落して個人投資家の間で話題になっているのがダブルスコープという銘柄です。典型的な仕手株のような動きになっていますが、実は私もこの銘柄だけで1000万くらいは利益を得てきたのでよく知っています。(監視銘柄に入っていました)いろいろな意見があるかもしれませんが、私からすれば、難しいことは考えずにトレンドラインを割ったらカットすればいいだけだと思います。そして、もしまた上値を目指すような展開になれば、その時にまた買えばいいのです。それまでは無理に手を出さなくていいですし考える必要もないと思います。「銘柄に惚れない」「ストーリーに惚れない」頭を切り替えて視野を広げなければ勝てるトレーダーにはなれません。
・・・さて、先週の振り返りだけで長くなりましたので、今週の戦略は簡単に書いておきます。まず、指数においては下落相場と書きましたが、三連休明けに下がったとしても、そこからすぐに大きな下落になるとは考えていませんので、ショートを減らしてロングを増やしていくことも考えています。先ほど「今週狙うならコモディティ」と書きましたが、個別では資源株が買えるかもしれません。つまり、金利上昇で指数は下がったとしても、個別銘柄であればチャンスはあると思います。
大まかな流れとしては、まだ大暴落にはならないと見ています。最近になって、「今の相場が2008年のリーマンショックの頃と酷似している」と話題になっています。しかし、これはだいぶ前の段階で気づいている人は気づいていました。にも関わらず、今頃になって話題になっているということは、すぐには暴落しないということだと思うのです。以前からお伝えしている私のシナリオ想定では、今年一番の底(つまり買い場)は10月中旬だと考えています。まだ1ヶ月ほど日がありますので、そこまで一直線で下がるような日柄ではありません。私の想定では10月に入った段階で上昇→その後暴落と考えています。メルマガ等で9月以降の相場は上にも下にも振れると言っているのはそういうことで、9月に上昇→9月後半に下落→10月上旬に上昇→中旬に暴落と考えれば、波動としてもしっくりきます。あとは実際に機関投資家がどう動いてくるかで最終判断していきます。なお、もし10月中旬に暴落するとすれば、何もかもが下がると考えています。コモディティも仮想通貨も一旦そこまでです。
最後に仮想通貨のことをまとめて書いておきます。先日よりビットコインをショートしており、この週末までにドテンロングするかカットするだけにするかと書いていました。途中で逆に動いていたのでどうなるかと思っていましたが、とりあえず無事に微益では終われました。では、ここからロングを入れるか?ということですが、ロングでもいいとは思うのですが、今週は良くてもまた来週下がりそうで、それなら来週に考えた方が良いと思い、今回ロング入れるのはやめておきました。地合いの影響も受けるかもしれないので少し待ちます。先日はイーサリアムのマージがありましたが、私は19万円で買ったイーサリアムは保持したままです。投げたい人が投げ終われば一旦上がると考えていますが、ここからの仮想通貨は乱高下してトレードは難しくなりそうなので、いつどうなるというのは言いづらいです。ただ、年内には暴落して、今より安値で終わるだろうと考えています。長期のポジションも、乱高下する期間内の高値で撤退しておくのが良いと思います。一度バブルになった市場にすぐに資金が戻ることはないので、その後は長期の低迷期間に入る可能性があります。
ついでに、金(ゴールド)に関しても特徴的な動きになっているので書いておきます。金は上下しつつも(※短期で上がっても)長期的には1600ドル付近までの下落を考えています。何度も説明していることですが、金利上昇はまだまだ長く続くことになるので、金は当分の間 魅力のない投資先になります。円安対策で考えるなら短期米国債(円建て)の方が良いとも言いましたが、これもそろそろ終わるとは思います。本当に、今は“長期でこうすれば良い”というものはなく、年始より言い続けているように暴落を待つくらいしか方法がありません。(ですので、今私がやっているのはすべて短期のトレードです)
・・・以上。今回は情報量が多いためまとまりが悪くて申し訳ございません。今週に関してまとめますと、基本的は下落相場でも全降りすることなく、狙える個別は積極的に狙っていきたいと思います。(資源が上昇すればダウは多少戻る可能性があり、今週木曜には買いを増やして終わる予定。SOX指数が切り返せば上がるセクター・下がるセクターが真逆になるイメージで、ロングとショートをがらりと入れ替えるつもりです)
引き続き、金利上昇継続でトレードスキルが要求される相場ですので、自信のない人はポジションを小さくしておきましょう。私も毎日ポートフォリオの入れ替えが激しいこともあって2-3割程度のポジションでやっていますが、10月に入ればもう少し強気でいけるかもしれません。今は無理しないことが大切です。
【9月12日(月)~】メインシナリオ
まずは先週の振り返りですが・・・いよいよ本格的に相場が動き始め、トレーダーとしてやりがいのある1週間でした。株に関しては、日々の機関投資家の動きを見ながら「まずは下げて、その後上がるだろう」という見立てをしていました。ですので、週の始めはショート中心→週の終わりにかけて強気のロング中心に切り替えていくような感じのポジション推移になりました。(日経先物もロング中。目標は28250円)
それよりも、やはり為替です。これは今後のシナリオ変更となる大きな転換だったので、9/6(火)の時点ですぐに追記しました。波動が変わる瞬間があり、今後さらなる円安シナリオが進むことがわかったので上昇についていくことにしました。私のトレードの考え方は、「強い流れが続く限りついていく」というものです。上がるなら買うし、下がるなら売るだけ。結果的に、ドル円145円近くまでの上昇も、その後の下落も両方取れました。ボラがあるのはありがたく、私の一番得意なトレードです。また、「今週であればユーロ買いを狙いたい」と書いていましたが、その通りに、結果的にドルよりユーロの方が高くなりました。これはECBの政策金利引き上げを予想していたからです。というわけでユーロ円も大きく取れました。(※現在は短期でドル円ロング中。1-2日程度で決済します)
ただ、1つ訂正しなければいけない点があります。それはコモディティ(金も含む)のことです。コモディティは、10月までは上昇という見立てでいます。しかし、それはあくまでドル建ての話であって、ドルが下がれば、円建てで見た場合には下がる可能性があります。そうなると、コモディティの動きを予想したところで、結局ドル円次第ということになり、円建てでは魅力的な投資ではなくなってしまいます。CFDなどドルベースで考えるならいいのですが、円ベースの方も多いかもしれませんので、その場合は為替も合わせて考えるようにして下さい。今のところ私の想定は、今月後半は(どちらかと言えば)ドル円は下?実際に下がれば、月末に強くドル円買いというシナリオを考えています。(来月は上方向で考えているため)
それでは、今週のトレード戦略ですが・・・「9月に暴落する」と言う人が多かったので、ダブルインバースの買い残も増えていました。そうなると、実際の暴落はありません。週の終わりにかけての上昇で買い残はだいぶ減りましたので、それだけ売り手が踏み上げられたということです。おそらく週明け月曜も同様の傾向になるでしょう。しかし、そうなると、このあたりで短期上昇の終わりを考えなければいけません。私は、月曜・火曜でほぼすべてのリスク資産を手仕舞いして下落に備えることにします。(コモディティも大半カットします)その後は、狙うならショートメインにします。
あと、先日ビットコインを少しショートしたと書きましたが、現在逆に動いています。これは小さいポジションだということと、本来なら今の水準からショートしたかったこともあり、まだホールド中です。ここからどう動くにせよ、当初の予定通り今週末までにドテンロングに切り替える予定です。なお、仮想通貨が崩れる時が下落相場の始まりになります。
以前から言っていますが、9月相場は上に下に大きく振ってくるという想定です。世界の相場全体で見る限り、今はまだ怪しげな上昇でしかなく、ここで反転が見えたとしても中期的な買い場とは言えません。だからやるとしても短期トレード限定なのですが、そろそろ相場の転換を考え始めた方が良いでしょう。MSQが終わってからの今週の機関投資家の手口は、今後の展開を考える上で特に重要になってきます。(ゴールドマンが売り続けていたのが気になります)
【9/13追記】できるだけ大事なポイントは先出ししたいので“追記”していたのですが、ここでCPI発表前→後の動きをまとめたいと思います。
まず、CPI前に機関の手口を見る限りでは上目線のようで、その一方で、ゴールドマンは相変わらずの売り継続。私としてはここから下目線だったのですが、どうなるのか判断が難しい状況でした。そのため、「コモディティは下がるかもしれないので手仕舞いしますが、ヘッジを入れつつ強い銘柄はある程度ホールドするつもりです」とここに追記しました。今の私のポジションは、日本株はロング・ショートが半々。その他、米国株の方が弱いのでダウを一時的にショートです。
そして、CPI発表後。ドル円に関しては念のため逆指値入れておいたのでロングで取れました。しばらく逆に動いてしまっていたビットコインショートに関しては、ようやく想定通りに下がってくれたので良かったです。今週中にドテンロングするか、もしくはカットだけするかもしれません。(まだ精査していないので後日判断)
ここからの動きですが、あくまで機関の手口は上目線でしたので、一旦のリバウンドがあると思います。焦りは禁物です。よく相場を見ましょう。ですが、その上昇を回収すれば、やはり当初のシナリオ通りの動きになるのではないでしょうか。実際に売り仕掛けが増えてくる展開になれば、下落相場の再開になると想定しています。(日経27500円が1つのポイントで、そこを割れると下落開始)なお、為替はここから月末にかけては円高方向を狙いたいです。今の動きに遅れて飛びつかないように、くれぐれもご注意下さい。わからなければポジションの縮小がおすすめです。
【9月5日(月)~】メインシナリオ
月初にお送りしたメルマガにて、このnoteをご案内しました。しかしながら、(残念ながら)反響が少なく、このような情報を必要としている人はあまりいないのかもしれません。今後も続けるかどうか微妙なところですが、無理のないペースで書いてみます。
まずは先週の振り返りですが、先週は「ジャクソンホール後からの金利上昇」というのがメインシナリオでした。そのため(中長期的にはコモディティ買いですが)その週に関してはコモディティ(原油・資源等)下落という想定でポジションを組んでいました。金・原油・ダウ(その他、銀プラチナ等も)を短期ショート、ドル円ロング。このポジションはうまくいきました。ただ、日本株が相対的には上がることを期待していたのですが、それよりもダウ・ナスダックの下落に引っ張られる影響の方が強いようで、手口を見て早い段階で下目線に切り替えることになりました。(そのため、9/1からは下目線と追記しました)
株では思ったほどの利益にはならず、コモディティのショートと、何よりも為替の利益が大きくなりました。(ドル円以外も含めFXは積極的にトレードしていました)ドル円が140円を突破したわけですが、このあたりは一旦の天井だと見ています。また戻ってくるとは思いますが、140円を大きく超えたところで(短期)ドテンショートしています。また同時に、以前買った米国債(円建て)も利確、8月上旬に133円台で「日本円をドルに替えた」と言いましたが、それもある程度日本円に戻しました。波動で見る限り143円まで上がりそうですが、その後は円高を想定しているのでこのあたりの利確で十分だと思っています。(今週であればユーロ買いを狙いたいです)
その他、先週はビットコインのショートを狙っていると書いていました。これに関しては、思ったほどのリバウンドにならなかったため、予定より小さいポジションにしました。本来ならもっと上でエントリーしたかったのですが、期待値としては小さくなっています。それよりも「9月中旬あたりが買い場」になるかもしれませんので、そこでは久しぶりにビットコインをロングで入りたいと考えています。引き続き、想定通りの軌道になるかを見て判断します。
さて、ここから今週のシナリオですが・・・株は、引き続き同じような状況だと思います。週明け早々には下がり、その後に戻るかもしれませんが(※日本株が相対的には良い)乱高下が続きそうなので、ロングとショートを軽く組み合わせる程度でしょうか。金曜のナイトで株価は崩れていますが、米国の三連休前というのもあると思います。日経先物は当初の下値想定である27500円近辺で留まっていますが、さらに下がる可能性も出ています。
ただ、株価で見れば同じような状況だとしても、先週と今週では「金利に変化があるのでは?」と考えています。先週は金利上昇でしたので、ドル円ロング・コモディティショートをしていたわけですが、もし今週(後半?)に金利が落ち着くことになれば、次は逆にコモディティ(金含む)の買いを狙っていきます。今週チャンスがあるとすればこのトレードなので、“コモディティの中長期的な上昇の押し目”になればと思います。(また、もしかするとグロースが買えるかもしれません)
【8月29日(月)~】メインシナリオ
まずは先週の振り返りですが・・・そもそもこのnoteでトレード戦略について書くようにしたのは、私自身が「相場メモ」として振り返りたいという意図もありました。ですので、想定が合っていたことだけではなく、間違っていたことも残すことに大切な意味があるのですが、それでも、先週に関しては“完全に想定通りで大勝ち”という結果になりました。
特に一番大きく取っていたポジションが「ジャクソンホールまでエネルギー・資源買い」ですが、原油も天然ガスも穀物等も上昇したことで大成功でした。“コモディティ(資源)が8月後半から上がる”ということは先月から言っていたことなのですが、これが完全に当てはまったということです。
(※先に書いておきますと、引き続きコモディティは中期的には上目線ですが、今週に関しては下目線です。私は短期ショート入れるつもりです)
「ジャクソンホール以前と以降で切り分けて考える」ということを前回書きましたが、これは“ジャクソンホールの内容自体に関係なく”と言っています。相場というのは、動きたい方向に動くきっかけを待っているだけで、理由そのものは関係がないのです。だからニュース等は見ても意味がなく、情報に振り回されるリスクの方が大きいというのを常日頃から言っています。
そんなジャクソンホールですが、ここから相場が動き始めることになります。前回、“先週は下目線で今週は上目線、ポジション縮小して週末を迎える”というトレード戦略を書いていましたが、その予定通りのトレードをしていました。
(※予定通りなので詳細は割愛しますが、金曜だけは上がることが事前にわかったので、その日は強く買いました。それをこのnoteで追記しても良かったのですが(※実は一時的に書いたのですが)、やはりその日限定のことを書いても参考にならないと思って書きませんでした。あくまで、このnoteでは“1週間”という時間軸でのトレード戦略としてまとめたいと思います)
現時点での私のポジションは、(どちらかと言えば金融引き締め方向だろうという考えから)金融株買いテック売り、金をドテンショート。その他、ジャクソンホール後には“一時的に”ドル買いと日経先物売りだけ入れましたが、ボラが大きいので、すべてお試し程度のポジションです。
あと、近いうちにビットコインのショートをしようと思っていたのですが、もうすでに下がってしまいました。ただ、おそらく今週の株価リバウンドで仮想通貨も多少は戻ると思いますので、どこかの高値でショートしたいと思います。基本的には“来週下がる”という目線なので、金曜までにショート入れれば良いと思っています。
(※仮想通貨は、“ボラティリティの高い株銘柄”というように考えます。9月の株式市場が荒れるのであれば、仮想通貨は“それ以上に”荒れることになります。中長期であればそのままホールドでいいのですが、短期的にはショートということです。私も、19万円で買ったイーサリアムはそのままホールドします)
さて、今週からは9月に入るのですが、9月は大相場を想定していると前回書きました。海外の機関投資家は来週火曜日から戻ってきますので、そこからが本番です。上も下もどちらも狙われると思いますが、この動きについていくのは、あくまで短期トレードにしておきましょう。というのも、まだまったく“暴落”というレベルの下落にはなっていないので、中長期で買っていける水準ではありません。それでも、短期的には上がると見ているので、今週に関しては積極的に買いたいです。週明けの月曜はまだ相場が荒れると見ているので、月曜の引けか火曜あたりから様子を見て買いを入れていきます。
今週はズバリ、日本株買いです。イメージとしては「日本株↑米国株↓」と考えています。これは前回書こうと思っていたことですが、すでに日本株が相対的に強い局面に入っています。その証拠として、日経平均は年初来高値に達しました。米国はまだ下落トレンド継続中ですので、「今年は日本株の方がパフォーマンスが高い」ということになります。直近の決算も、米国は悪く日本は良い決算が目立っていました。ただ、これはまた逆転する局面が来ますので、とりあえず今週に関しては(スタグフレーション懸念からの資源下げ影響で)「日本株↑米国株↓」ということです。当初の日経平均の下値想定ラインである28000円に近づいているので、そのあたりからは買い場ということでチャンスを捉えたいところです。(場合によっては27500円もありえますが、今は下がってもそこまででしょう)
その他、ダウや原油をショートするかもしれませんし、ビットコインはどこかでショートを入れます(※金はすでにショート中)。流れが見えていないと難しい相場になるかもしれませんが、それだけ機関投資家が積極的に仕掛けてくるということです。上げ相場・下げ相場が週ごとに入れ替わるくらいのイメージで、流れを見ながら乗っていきたいです。
(※最後におまけになりますが・・・
前回も書きましたが、「通称:株主優待のタダ取り」というのがあります。権利付最終日(今回は8/29)に現物買いと空売りを100株ずつ入れて、権利落ち日(今回は8/30)に「現渡し」することで(株価変動リスクなく)売買手数料のみで株主優待を受け取ることができます。興味のある方はネット検索して調べてみて下さい。このようなページがあります→)
【追記】9月相場は荒れるので少し追記しておきます。31日で一旦買いは撤退。1・2日は下目線。2日の引けでまた買うつもりです(今のところ)。また週末に更新します。
【8月22日(月)~】メインシナリオ
まずは先週の振り返りですが、週明けの15日だけは様子見、それ以降は強気で買い。為替に関してはドル買いで136円を目指すと言っていましたが、その後、ボリンジャーバンドを見て137円までは上がると判断したので、そこまで引っ張ってから利確しました。それ以外にも、コモディティが下がる(=買い場)ということで、完全に想定通りの流れになりました。
(※注:説明不足だったのですが、コモディティというのは、原油の動きを想定して言っています。原油が上がれば商品市場は追随して上がる傾向があるのでそのように言ったのですが、基本的には「原油が基準」ということでご理解下さい。そういう意味では、正確に言えば、連動して上がらないコモディティもあると思います。例えば小麦に関しては、弱かったので今回手を出しませんでした)
そして、「今は原油の動きが重要ポイント」と言っていましたが、先週は原油が下がる=日経強く・ダウ弱い傾向。そして、今週からはそれが逆転して、原油が上がる=日経弱く・ダウ強い傾向として見ています。
というわけで、「今週は先週とは逆の動きになる」という想定なのですが、さらに今週重要なのがジャクソンホールです。これは別にジャクソンホールの内容自体が重要だと言いたいのではなく、そのあたりが先日のCPI同様 “相場が切り替わる起点”になると考えているからです。つまり、ジャクソンホール以前と以降で切り分けて相場を考えます。
私のここまでのトレードは、(時間軸の短いものは書いても仕方ないので割愛しますが)金が下がりそうだったので一旦利確して下で拾い直したり、金よりは米国債(短期)の方が良いと考えて買うなどしていました。あと、これは先週の時点で想定していたことなのですが、この週末に仮想通貨が下がると見ていました。実際に下がったので、ビットコイン21000ドル割れで買い。これは短期のつもりで、値が元に戻れば利確します。(※おそらく来月また下がると思いますので)
金曜の時点で、ポートフォリオはかなり入れ替えました。それまでグロース買い中心だったのを、今は「エネルギーセクター買い、グロース売り」というようなポジションです。ジャクソンホールまではこの傾向で見ており、その後はまた逆転するというシナリオ想定(=来週は買い目線)です。ですので、今の原油やコモディティ(金も)買いというのは、今週中に一旦手仕舞いを考えています。週末にはかなりポジションが軽くなっている予定。特に、金はここで上がらなければ、また(ドルベースの)下落トレンドに入りそうです。
(=そこまで原油が上がると見ているということなので、今週は(イメージとしては)ダウ↑ナスダック↓のような見立てです。あと、為替に関しては、今週は円高方向への戻り売りを狙います(※ドル円以外が良いかもしれません)。ちなみに、原油は中長期的には上がると見ていますので、今週全部手仕舞いせずそのまま持っておくのも悪くないと思います。私も、実際にはその時の相場で判断します)
・・・以上、今週に限定した想定シナリオを書きましたが、9月に入れば、また相場が変わると思います。というのも、あくまで8月中は夏枯れの閑散相場であって、海外の機関投資家が戻ってくるのが9月に入ってからなのです。大相場が始まるとすればそこからなのですが、私は今のところ、その後は上がるのでは?と考えています。今現在はチャートを見る限り下落基調になりそうな雰囲気があるのですが、私としてはこれは今だけの動きと見ており、このまま大暴落にはならないと考えています。(だから今はショートも入れていますが、ロングも持ったままです。下がるとしても日経28000円あたりでしょう)
9月以降の秋相場は上に下にかなり荒れると考えており、“今年一番の大相場”になるようなイメージです。最近は私もポジション縮小してトレードしていましたが、この秋に今年一番の勝負をかけたいと思います。方向感がわかりにくい相場で無理する必要はありませんので、今はキャッシュを温存するようにして、この最大のチャンスが来るのを待つことをおすすめします。おそらく日経3万円を目指すでしょうし、同時に、急落もあるでしょう。どちらも狙いたいところです。
(その他・・・来週もまた書きたいと思いますが、「通称:株主優待のタダ取り」はご存知でしょうか?実際にはタダではないのですが、株価変動の影響なく売買手数料のみで株主優待を受け取ることができます。もし興味があればネット検索して調べてみて下さい)
【8月15日(月)~】メインシナリオ
まずは先週の振り返りですが、追記でも書いたように、8/10のCPI発表以降で相場が完全に変わりました。そのため、ここまで考えていたシナリオも一部訂正したいと思います。ただ、正直なことを言えば、私自身がそのシナリオに対して半信半疑な部分があります。ロジックで考えればこうなるはず・・・でも、果たして本当なのか?と自分で自分を疑っています。
とりあえず、今の相場の見立てを言えば、完全に「上」です。大口の手口など参考になる材料から分析すれば、どう考えても上方向。つまり、ロジック的にはまだ上がるということで、買いです。(日経29000円を軽く超えて一段高に)しかし、本当にそうなのか?まだ頭のどこかで疑っている部分があります。というのも、当初のシナリオ想定では、一番警戒しなければいけないと考えていたのが8/15近辺だからです。そのあたりで中程度の下げが来ると考えていたのですが、現状のデータから見れば下げそうになく、むしろ上を狙っている様子・・・
ということで、ここからははっきり言えません。もしこれが平時であれば、私は確実に買っているのですが、今現在の私の株ポジションは決算またぎでいくつかの銘柄を買っているだけで、積極的な買いはしていません。(※仮想通貨等は持ったままですが) 利益を狙うなら買いですが、利益とリスクのどちらを重視するかは個々の投資判断となります。地合いさえ良ければ、買いたい銘柄はたくさんあります。週明け15日の雰囲気を見てから考えようと思います。
(※今は下げを警戒する投資家が多く、ダブルインバースの買い残も大きくなっているからこそ、逆に急騰する可能性が高まっています)
・・・そんな曖昧な考察では参考にならないと思いますので、株以外の話をしておきます。
為替に関しては、私はドル円132円で大きめのロングを入れました。何度か利確→再エントリーもしていますが、それでも目標は135円、できれば136円を目指したいです。ただ、それでも一度下がると思うので今週中に一旦手仕舞いして、再度の押し目でまた入ろうと考えています。
そして、「金(ゴールド)が買い場」ということも先週言っていましたが、ちょうどドル円も下がったので、そこで買いました。金に関しては“8月限定のリスクヘッジ”のつもりで、ずっと上がるとは考えていません。突発的に上がる機会を待っているだけです。(※金は魅力的な投資先ではありません。詳しくは前回内容をご覧下さい)
そして、ここからが今週の戦略ですが、株もいいのですが、そろそろコモディティを狙うのが中長期的に期待値が高いと考えています。これは先月から想定していたことで、「コモディティが上がるとすれば8月後半以降」と書いたことがあります。ですので、もし8月中盤に下げることがあれば、そこが仕込むタイミング。今週コモディティが下がれば買いたいと思います。
あと、日経とダウの連動がずれる可能性についても前回書きましたが、それは原油やコモディティが動くことを想定しているからです。原油が上がれば、ダウにはプラス・日経にはマイナス。原油が下がれば、ダウにはマイナス・日経にはプラス要因です。別に完全に連動しなくなるという話ではないのですが、相対的に見て、これまでよりは連動しなくなるかもしれないということです。
(なので、今週原油が下がれば、相対的にダウより日経が強いことになりますし、その後に原油が上がればそれが逆になります。最近の決算を見ていると、米国は悪い決算が多く、日本は好決算が多い印象を受けます。為替の影響もありますが、まずは「米国株弱く日本株強い」というイメージで考えても良いかもしれません。ここからの相場は、原油の動きが重要ポイントです)
さて、今は完全に“夏枯れ”の閑散相場なので無理にトレードする場面ではありませんが、ある意味、それが個人にとってチャンスとなる側面もあったりします。本当に想定通りに上がるのか?それとも、何らかのリスク要因で下がるのか?週明け15日に何もなければ金利は安定すると思いますので、好決算株を中心に買っていきます。
【8月8日(月)~】メインシナリオ
まずは8月に入って1週目の振り返りになりますが、初日の引け後に売り仕掛けがありそうな手口が見られました。そのため、急遽、「下がる可能性が出てきた」と“追記”したのでした。実際、翌日の2日(火)は下げ相場になり、私も少しロスカットしました。とはいえ、それでもあくまで「9日までは上目線」だったので、4日(木)には買い増しと追記。結果的に、5日(金)には日経28000円を超えて、当初の想定通りで終わりました。(※週またぎはしたくないのでポジションは清算済み)
今は決算シーズンということもあり、各企業の決算を無視できない時期です。これは基本になりますが、決算はよほど自信のある場合を除いて、またがない方が良いです。というのも、決算が良くても悪くても一旦は利確売りが入ることが多く、もし買いたいならそこで買えばいいからです。(※確率だけで言えば負けることの方が多いので、少しでも迷うならまたぐべきではありません。私も未だに失敗することがありますので、大きいポジションではまたがないようにしています)
そんな決算ですが、直近のものは好決算が目立ちます。ただ、これは為替(円安)による影響が大きいということは理解しておいた方が良いでしょう。ということは、為替が円高になると逆になる影響も考えておかなければいけません。
(※以前も書いた気がしますが、今の相場は為替主導・アメリカ次第です。そのため、本来であればシンプルに需給だけ考えて株を買いたいのですが、それよりも地合いの方が重要なのです。となると、アメリカ時間で取引できない日本株というのは、すぐ逃げられないのでリスクが高まります。なので、必然的に私も日本株のポジションは縮小し、夜でも取引できるFX・先物・CFDの取引が通常より増えていたりします)
さて、ここから今週の話になりますが・・・
前回の時点で「来週(つまり今週)から金利上昇」「9日までは買い目線」と言っていました。実際、金曜夜の米雇用統計発表により金利上昇となりましたが、この傾向が10日まで続くと見ています。“警戒しながら買い目線”ということなので、わからない人は無理に買わなくてもいいと思いますが、買うとすればグロースよりバリューということになるでしょう。(※ちなみに、先週に関しては“グロース買い”だと前の週に言っていました)
大まかには想定通りになっているとはいえ、そのシナリオ自体が複雑という局面です。大口の手口も、すでに上も下も達成感があって28000円前後からほぼ動かないような感じ。そんなややこしい条件下で、インフレ関連(エネルギー等)で狙える銘柄があれば狙うというのが9日まで。そして、9日の大引けで、私はリスク資産を全部手仕舞いするつもりです。これは時期的な意味で10日以降を警戒しているためで、そこからは下目線に切り替えます。(※相場の雰囲気が変わる気がします。金利上昇=円安と考えて安易に飛びつかない方がいいでしょう)
私は以前より「8月末~9月初旬を底」という想定をしており、そこまでは乱高下しながら下がっていくと考えています。だからこそ、「稼ぐなら8月1週目」と言っていたのです。今はまだ仕掛けが入っていませんが、8月末に向けて徐々に売り仕掛けが増えてくるのではないかと考えています。ただ、誰もがわかるような単純な下げにはならないと思うので、まずは上に下に揺さぶって売り方も買い方も諦める頃合いになってから下がるのではないでしょうか。
以上のように、書いていてもはっきりしない相場予想ですが、そういう局面だということです。いずれにせよ、「8/10からはリスク増」。夏枯れも考慮して、9日にはポジション清算するのが無難かもしれません。そして、来週のことはまた今週の相場が終わってから考察することにしましょう。
最後に、金(ゴールド)について、私の見解を書いておきたいと思います。
少し前にも言いましたが、このあたりで金を買っても良い水準です。私もどこかで買うかもしれませんが、それは中長期的な買いというわけではなく、“今月限定のリスクヘッジ”というイメージです。というのも、資産を目減りさせたくないという理由で買うのならいいのですが、もし中長期的な金上昇を期待するのであれば、それは少々難しいのではないかと考えます。もし金のトレードで利益を出したいのであれば、ずっと保有するのではなく、何らかの突発的なイベント(戦争など)で急騰したタイミングでしっかり利確する必要があります。そうしなければ、リスクが落ち着いた時にまた今のような水準に戻る確率が高いと思います。
それくらい、金利上昇局面においては、金利のつかない金は魅力のない投資対象なのです。さらに、ドルと逆相関なので、ドル建てで上がっても円建てで見れば大して上がらなかったりします。中長期で言えば、秋頃に暴落すれば金も下がるでしょうから、そこが一番の買い場です。ただ、実際にはそのタイミングで買うなら株の方がパフォーマンスは良いと思うので、わざわざ金を買わなくても良い気はします。あらゆる金融資産の中で“金だけが上がる場面”というのは、(突発的なイベントを除けば)完全にリセッション入りで全部下がった後です。それまでは、金というのは“いざという時のリスクヘッジ”という程度の位置づけ。金投資を考えるくらいなら、為替の動きを見ながら通貨分散する方が有効だと思われます。もしくは、米国債(円建て)も良いのではないでしょうか。
【8/10追記】取り急ぎの追記です。先ほどのCPI発表で急な円高になっています。「相場の雰囲気が変わる」と言った通りです。金利上昇(インフレ買い)はここまでだと考えていたので「円安に飛びつかないように」と言っていましたし、私は円高を狙ったエントリーを何度かチャレンジしていました。(※なかなか下がらないのでポジション解消したタイミングで下がったため、この急落は少ししか取れませんでした) 今株価が上がっていますが、この動きには後追いしない方が良いと考えており、明日以降のどこかで、この動きが逆転するシナリオを想定します。(※日経先物ショート入れました。ただしダウは上目線)また、今週中に円をドルに替えることも検討しています。今後、日経とダウの動きが連動しなくなりそうなのですが、詳しくはまた解説します。【8/12追記】先物ショートはカットしてドテンロング→その後カット。8月SQが終わったタイミングでここからは読みにくいので、また週末に考察します。(日経は上に行く場合は29000円。下は27000円を大きく割る可能性もあります)チャートを見る限りでは買いたい銘柄も多いのですが、夏のこの時期ということもあり、何もせず終わると思います。
【8月1日(月)~】メインシナリオ
まずは先週の確認ですが、またもや非常に面白い相場になりました。私がもともと考えていたのは「FOMCまでは円安→FOMC後は円高」という流れなのですが、これが完全に当てはまりました。しかし、その点は想定通りだったにも関わらず、株価は思ったように下がらない・・・これに関しては想定外でした。
株の方は、前回書いていたように、ロングは狙わずに上値からのショート狙いだったのですが、実際には日経28000円でショートして買い戻し、また上がったところで再度ショートしたくらいで、ほとんど触ることがありませんでした。(そして、引け前に軽くロングを入れて今に至ります)
というのも、やはりこれも前回同様、FXの方がチャンスが多かったからです。動きが読みにくい株よりも、素直に動くFXに集中した方がリターンが大きくなります。ドル円が1日で3円幅も動いたわけですが、ドル円以外の通貨ペアも含めて何度もトレードチャンスがあり、それだけで十分に大勝ちできた週でした。
(※このような強い相場では、「移動平均線が下向きである限りショートポジションを持ち続ける」というような単純なトレードで勝てます。ドルは弱いので、反転ロングを狙う場合はドル円以外の通貨ペアが良いのではないでしょうか)
あとは細かいことを言えば、「仮想通貨は買い場」とお伝えしていましたが、実際にイーサリアム19万円で買いました。仮想通貨については、まだ乱高下があり一方的に上がるような動きにはならないでしょうが、それでも9月くらいまでは比較的大丈夫だと見ています。「コインベースの訴訟問題」というリスクがあるので無理に手を出す必要はありませんが、それがあってもなくても、秋には下がるという見立てで考えています。(仮想通貨に限らず、秋にはリスク資産全般が危ういと思います)
さて、ここから今週の戦略です。先週は株よりも為替でしたが、今週からは株メインで考えます。というより、8月は夏枯れに入ることもあって、実際にはこの1週間が勝負です。ここで稼がなければ厳しいのではないでしょうか。(その後は下がると思います)
ただ、当初のシナリオにズレが生じているのは事実です。本来であれば“7月末が底になるので8月からは強気で買っていける”という予定でした。しかし、7月最終週にあまり下がらなかったわけです。これに関しては、私はマーケットに忠実に考えることにしました。「下がるはずの局面で下がらなかった=それだけ強い」ということでもあるからです。FOMCまでほとんど動かなかったこともあって、買いたい人が多かったのでしょう。(特に海外で)
なので、当初の予定通り、1日(月)からは買い目線。あれだけ為替が動いた後なのでセクターごとの強弱を慎重に確認してから、大引けまでに今週のポートフォリオを組むつもりです。
あくまで、時期的な意味合いで買い目線ということなのですが、実際のところ、期待値が高いとは考えていません。日経28400円に近づけばまたショートを入れていきます。チャートからも手口からも、日経28000円は超えても29000円は厳しい。それよりは27000円割れがあり得る状況です。それでも、VIXも金利も下がってグロースを買えるなら値幅を取れると思いますので、そのあたりを狙っていきたいと思います。
(※現在、資源やコモディティが上がりそうな雰囲気がありますが、私はまだ手を出しません。もし8月中盤に全体的に下がる展開があれば、そのあたりが仕込むチャンスで、その後、8月後半からインフレ再開(ドル高)というシナリオで考えています)
【8/1追記】1日(月)引け後に手口を確認したところ、下がる可能性が出てきました。銘柄ごとにチャートを見て売買判断したいと思います。【8/3追記】ここから来週にかけて金利上昇を想定しています。上がる銘柄・セクターが変わるので注意。基本的に乱高下で難しい相場(下がるはずなのにズルズル上がる)なので、自信がない人は無理に参加しなくていいと思います。私もポジション縮小しています。【8/4追記】原油関連・電力をショートしながらロング増やしました。いつ下がるかわからないチキンレースではありますが、9日までは買いたいところ。日経28000を超えれば徐々に下目線に。
【7月25日(月)~】メインシナリオ
ここまでの1週間に関しては想定シナリオ通りで、金曜のナイトも含め、非常に面白味のある相場でした。
“想定通り”ということなので、前回で予定していたように、7/13に買ったビットコイン・原油等のロングは手仕舞い、金ショートも手仕舞い。ただ、原油に関しては、少しドテンショートしています。
(※原油は短期のショートです。前回も書きましたが、コモディティが上がるのは8月以降だと考えているからです。金もすぐには上がらないと考えているので、(そろそろ買ってもいい水準ですが)8月以降の買いで良いと思っています)
株に関しては、先週が「下げの前の上げ演出」、今週が「月末に向けて下がる」という想定でした。ですので、先週は上目線でロング中心でしたが、金曜の大引けでロングはほぼすべて撤退。下目線に切り替えてショートを入れ、この週末を迎えています。(※今のところ正解のようです)
3連休が明けた7/19(火)の相場を見た時には、「為替主導になっている」という印象を受けました。株トレードする場合でも為替動向を無視することができず、それなら、最初から“為替をメインにした方が効率が良い”と考え、普段よりもFXトレードの配分を増やすことにしました。
FXのボラは大きく、ロングでもショートでも何度もチャンスがありました。現時点では、136円割れでのドル円ロングを持ち越していますが、また再び円高に振れると思っています。
さて、このように細かいことを書いていくときりがないのですが、大きな流れとしては、ここからは「月末に向けて下げ相場」「来月からは乱高下相場(どちらかと言えば上)」を想定しています。これは、日本株というよりも、米国株がそうなることで、日本株やその他リスク資産も同様の影響を受けると考えているからです。
金曜の夜、日経先物ナイトは27695円で終わっています。これは実は、「ここから上がるか下がるか分かれる、ちょうどぴったりの絶妙な位置」です。
というのも、ここしばらくレンジ相場だと言い続けていましたが、この数日の手口を見て、「レンジではなく乱高下」という想定に変わっています。つまり、上にも下にも仕掛けが見られるということで、上に行けば28000円は軽く超えるでしょうし、下に行けば26000円台もあり得る状況です。
私は今はショートポジションを持ったままですが、もし週明け時点で上に向かえばショートは危険になってくるのですぐにカットするつもりです。ただ、それでも今週全体を通してはロングはあまり狙わず、基本的には戻り売りを狙うようにして、「月末29日に一旦の底が来るかどうか」を見ていきます。(=もしここで大きく下がれば、翌週(翌月)からは強気で買っていきます。仮想通貨も、(どうしても買いたいなら)買ってもいいのではないでしょうか)
なお、FOMCに関しては、私は基本的にノイズと見ています。FOMCの結果が影響するのはその直後だけで、よほどのことがない限り、今のシナリオ想定のままだと思います。
・・・さて、この2週間はうまくいきましたが、今週はどうなるでしょうか。為替と米国の動きに、特に注視すべき週です。
【7月18日(月)~】メインシナリオ
まだ見ている方は少ないと思いますので、テスト投稿を続けます。
1週間を「7/18~」という書き方にしました。週末時点で今週・来週と言った場合に、前の週なのか新しい週なのかわかりにくいためです。(これで、7/18~=今週という言い方になります)
まずは前の週の確認ですが、完全にシナリオ通りの展開でした。(この1週間を、毎日更新すれば良かったです…) ですので、先週書いた通りのトレードをしていました。
今の大きな流れとしては、秋頃に「大底」だとすれば、7月末に「中底」を想定。そうなると、当初、中底として考えていた7月13日は「小底」という感じだと考えていました。ちょうど7/13はCPI発表がありましたので、一旦の底としてちょうどいいタイミングで、そこが短期の買い場となります。(注※これはCPIの数字に関係なく、前々からの想定です)
CPI発表直後には下がりましたので、そこでビットコインやCFDで原油等のコモディティ、米国株を買いました。(※アメリカ時間で買えるものを短期買いということ。日本株は、多少はロングで持ち越していましたが、翌日の寄りで追加買いです)
あと、為替に関しては方向についていくだけ。ボラティリティが高いのでロングもショートもチャンスが多く、普段より取引回数も多くなりました。
ここまでが先週の流れ。今週はどうなるかというと、7月末の「中底」に向かう前の“上げ演出”だと考えています。まずは売り方を撤退させないと、本格的な売り仕掛けできないからです。(=現時点の手口では、相変わらずのレンジ継続中です)
ただ、今週は小型株から大型株にシフトする気がしています。3連休明けの19日(火)に上昇すればビットコイン等は手仕舞いするつもりで、また金利上昇に備えたいと思います。
為替(円安)が崩れなければ株価全体は堅調だと思うのですが、来週から下げていくと考えているので、金曜大引けにはロング手仕舞いして下目線に切り替えます。1800ドル割れからホールドしてきた金のショートも、今週中に手仕舞い。7月が終わって8月になれば、ここまでとはまた違う相場(乱高下しながら上昇)になると考えています。コモディティに関しても、本格的に上がるとすれば8月以降ではないでしょうか。
もしかすると、3連休明けは反発の雰囲気も出てくるかもしれませんが、短期トレーダー以外は無理に手を出さず、下がるのを待ちましょう。いつからか忘れましたが、「月末下げ→月初買い」というパターンを最近はいつも考えています。それまでは(ボラが大きいこともあり)私も資金の2-3割でのトレードしかしません。
【7月9日(土)】 現在のメインシナリオ
1週間、試しにやってみた企画ですが、銃撃事件という突発的な出来事もあり、今後の継続は取りやめようと思います。申し訳ございません。「1週間に1回だけ」書くようにします。
今週も引き続き、レンジ相場予想。大口の仕掛けも見られないので、上がっては下がり、下がっては上がると想定しています。現時点で私は株・先物ロングを持ち越していますが、月・火で手仕舞い予定。7/13(水)を少し警戒しているためです。
為替もそこまで大きな動きはないと見ていますが、円高円安どちらもあり得るので予測は難しいです。(方向を決めずに短期トレードはすると思います)
あえて狙うとすれば、資源コモディティをどこかでロングするかもしれません(来週上がるかもしれないので)。ただし、金(ゴールド)に関しては引き続き下目線で継続。
日米市場の動きがずれていくことも考えているのですが、それだけ難しい相場だということです。基本は、レンジの上値と下値を想定して、その間を小さく取っていくことなのですが、もしそれ以外に可能性があるとすれば「一般的な思惑とは逆に動いた時」です。
例えば、今は少し市場が盛り返すような様子を見せており、チャートを見る限りでは底打ちに感じられるものも多いです。だとすれば、それが否定された時には大きく反落する可能性があり、その場合の期待値は高くなります。(大方の予想通りに乗るよりも、それが裏切られた時を狙う方が利幅は取れます)
現時点では、7月末あたりを中期の買い場で考えています。(※先週の段階では7月中旬予定だったのが、想定よりも為替が強いために延びました)
ただし、秋になればさらなる大底となり、そこが今年一番?の買い場だと考えています。先になればなるほど想定から外れていくものですので、あくまで参考程度にして、いつも「目の前のマーケットを最優先」に考えていきましょう。答えはマーケットにしかありません。
いずれにせよ、長期では下落基調であり、完全に底打ちするまで警戒が必要な相場です。
以下は、過去の毎日更新の内容として、(消すのももったいないので)参考までに一応残しておきます。
目先のポイントは前もって伝えているのですが、それでも1週間前の想定と比べると、だいぶ変わったりしています。(※方向感がなく、特に難易度の高い1週間だったことも大きいです)
<7/8(金)追記>
(朝に更新→)やはり、昨日見ていたようにマーケットの方が正しいです。(※個人の売りが多かったのも気になっていました)
売りでは入れませんので、まず、朝の段階でのマーケット需給から方向を「買い」に決めました。ただ、それでも何が起こるかわからない日ということもあり、少しずつ買っていく戦略にしました。(※こんな相場で慌てて買いにいかないことです)そのために昨日の段階で小さく打診買い・売りをしていたのです。各ポジションの損益を見ながら、利が乗っているポジションを上積み(乗らないのはカット)していきます。
基本的には、まだ完全に底打ち判断しているわけではなく、大きなレンジだと考えていますが、そのレンジの範囲内で無理せず買っていきます。全体としては、先日言ったように「金利が下がっていく」というのがメインの流れ。その流れの中でハイテク等のセクターが入れ替わりながら株価も上下していくというイメージです。どこにお金が向かっているかを考えながら、個別株に目を向けた方がトレードがしやすいと思います。なお、もし日経26500円を割った場合には下目線に切り替えます。
(昼に更新→)元首相銃撃の一件で、ここまでの目線はすべてリセットします。また戻るかもしれませんが、今は何が起こるかわからない相場です。こんな事件で想定通りになって欲しくありませんし、今日はこれで終わります。
<7/7(木)追記>
今日は大半のポジションを寄りで整理。ややマイナススタート。その後は、上がったところで売って下がったところで買うという感じで、それくらいしかやれることがありませんでした。グロース買いの1つがうまくいって、寄りのマイナスはだいぶ取り返しました。
昨日書いたように「ここからは円高で売り」という予定だったのですが、実際に見ていると全体的に強い相場(※底をつけたような印象も)。ショートに適した銘柄がなかなか見つからず、無理して入ってもリスクが高いので、結局、いくつか打診買い・売りを残しただけで、ほぼノーポジションに近い状態で終えることにしました。(株ではないですが、金を1800ドル割れでショートしているのは残しています。これはわかりやすいタイミングでした)
明日はETFの換金売りで下がるリスクがあるのですが、すでに知られている材料は織り込まれているかもしれません。昨日の年金買い・今日のゴールドマンの買い(個人は売り)から考えても、7月SQは上を見ている可能性があります。(と言っても、オプション手口を見る限りではまだレンジ。細かいので書きませんが、先物で上下何往復か取っています)
正直に、まとめて言いますと「弱いと想定していたのに予想外に強かった」ということなので、このようにシナリオが外れた時は何もしません。無理に入っても準備不足のトレードで良い結果にはならないので、明日どうするかは明日になって考えようと思います。円高になりそうなら予定通りショートを入れますし、そうでなければ大きなトレードはしません。ハイテクも折り返しつつあり全体的な底打ちも近そうですが、まだ判断できない状況が続いています。詳しく見ていませんが、コモディティの反発も近いかもしれません。
<7/6(水)追記>
次はまた金利が下がることを想定しており、ここまでショートしていたハイテク・海運を次はロング。そして、ロングだけを持ちたくないため、金融・製造等をショートしていました。
このように上げ下げの銘柄が慌ただしく入れ替わるので、全体が見えていなければ難しい相場だと思います。昨晩の下落を見て「下抜けするほどではない」と言いましたが、やはり今日も売り仕掛けは見られず、下値は限定しているようなのでまた上がると思います。ただ、どちらにしてもレンジが続くだけなので、無理にトレードするような場面ではありません。するとしても小さいポジションで良いのではないでしょうか。
(※その後に追記→) オプションを見ると年金らしき買い支えが見られますが(=26000円が強い)、明日上がればまたショートを狙います。ここからは米国株と日本株の動きがずれそうなので予測が難しくなりますが、今のところ金曜に下がることを想定してるので、明日でロングはほぼ撤退。円高で下がる銘柄でのショートポジションを組むつもりです。なお、もし逆に動いた場合は即座にカットするだけです。含み損は基本的に持ちません。
<7/5(火)追記>
(まだこのnoteを始めたばかりで記載の仕方が定まっていないのですが、とりあえずそのまま上に追記メモしておきます)
本日、「目先の高値」として意識していた日経26500円に指値を入れていたので、先物ショートになりました。株の方は、昨日買っていた大阪チタンの大幅上昇と、海運のショートがうまくいきました(偶然ですが)
さて、明日から7月中旬に向けて下目線というシナリオでしたが、ここで若干修正することにします。当初想定していたより為替が強いのでそれほど大きくは下がらず(金利は落ち着き)、底は7月末あたりに考え直します。
私はすでにショートで入ってはいますが、来週少し下がったとしても比較的堅調な推移になる気がします。もしかすると、月末前後の底が来る前にそれなりの上昇があるかもしれません。
<さらに夜に追記> 原油など商品市場が下がっていますが、本格的な大口の売り仕掛けが見られないので、まだ指数が下抜けするほどではないと見ています。当初の予定通り、レンジの範囲内の下落で終わるのではないでしょうか。
<7/4(月)追記>
大口の手口が二分されていて、まだ方向が定まりませんが、引き続き日経26500円は1つのポイントになりそうです。26500を明確に超えない限りは下がるリスクの方が高そうですが、私はロングもショートも持っています。(ちなみに、本日もプラス推移で、ストップ高も1つ取れました。大引けではポジション縮小して大きく銘柄を入れ替えました)
米国の3連休明けの動きが重要。下の本文にも書いたように、初日上がれば、そこが目先の天井となって、本格的に下がる(金利は上がる)のはその後だと考えています。
(為替の方は短期でロング入れましたが、短期ポジションはすぐ撤退するかもしれないので参考にはしないで下さい)
【7月3日(日)】 現在のメインシナリオ
今のところ、7月は(突発的なイベントがなければ)基本的にレンジで見ています。大暴落や大暴騰はなく、ある程度下がればまた戻るというイメージ。一度大きく下がっても、また戻って、数日安定して推移したら、また大きく下がる。
なので、下がった時に買って、数日ホールドしても、異変を感じたら早めに撤退するような戦略が必要ではないでしょうか。
(基本的にはアメリカ次第。現時点では日経は26500円より上には簡単にいかなそうですが、かと言って、暴落もなさそうな気配です)
週明けの月曜(7/4)は米国市場が休みです。5日、連休明けの米国市場の初日に上がれば、その後から下がっていくというシナリオ。私は7/1(金)の大引けで大きく買いましたが、それを週明けには精算して下目線に切り替えるつもりです。
7月はレンジだと言いましたが、7月中旬がその大きなレンジの底になると考えています。そこに向けてどの市場も全体的に何もかも下がることになるので、そのあたりが一旦の買い場ではないでしょうか。
為替は短期では円高を見ていてショート中。こちらも7月中旬が底を想定。
もし実際に7月に入って金利が上がる展開になれば、またセクターが入れ替わることになるので注意が必要です。私も(極端な例ですが)ここまでのロングとショート銘柄をそのまま入れ替えるくらいで考えています。(グロースとバリューを入れ替えるなど)
各セクターへのお金の流れを見ていると、景気後退の織り込みが進んでいると感じます。徐々に織り込んでいくこと自体は、相場にとって悪いことではありません。
(金利もそうですが、急な動きだと警戒が必要ですが、少しずつ上がる・下がるというのは自然なことで相場の安定につながります)
当面は、このように大きな流れで言えばレンジですが、「9月中旬には大きく下がる」と見ています。3月・6月と同様に、メジャーSQ・FOMCには下がると想定しているからです。(そして、その後にまた上がる)
先日のメールでも書いたことですが、当初は夏相場はサマーラリーを想定していましたが、FOMCでの利上げ幅が0.75%になったことで、サマーラリーは厳しいと判断しました。それでも、夏枯れと言うのも表現が適切ではない気がしますし、やはり(大きい流れで見た場合の)レンジというのが今のところ一番妥当な線ではないでしょうか。
上がっては下がるを繰り返すので、ある程度そんな動きを想定しておかないと、トレード自体は難しい相場だと言えます。
自信のある人は短期トレード。自信のない人は、7月中旬まで待って、その時に実際に下がっていれば買っていくのが良いと思います。
いずれにせよ、今は一旦の底打ちを待っているような状況です。一度底打ちすれば、しばらく金利は落ち着いて比較的楽な相場になると思います。本格的に稼いでいくのは、その時でもいいのではないでしょうか。
(注:その後、内容変更する場合は、上部に「追記」していきます)